室賀真歩さんが7月20日未明に元交際相手の男性に送ったLINEのメッセージ。「殴られて」「首絞められた」と三浦拓也被告とのトラブルについて相談していた=男性提供 そのカップルには半年の間、少なくとも4回、警察が介入した。110番やドメスティックバイオレンス(DV)相談。ある時は女性の鼻が折れる事態まで起きた。 それでも2人は交際を続けた。 「好き」と「別れる」を繰り返し、彼女だった25歳の女性は10月、東北地方の山中で遺体となって見つかった。 生前から2人の関係を聞いていた男性は言う。「いつか事件になると忠告していたんですが……」 警察、知人。男女の間に、他者の手は最後まで届かなかった。【朝比奈由佳、松本ゆう雅、林帆南】山中でビニール袋かぶせられ 東京都練馬区に住む室賀真歩さん(当時25歳)の遺体は10月4日、宮城県栗原市の山中で見つかった。服を着たまま肩から上にビニール袋がかぶせられた状態で、死因は窒息だった。 翌日、同居していた交際相手のバー経営者が遺体を捨てた疑いで警視庁捜査1課に逮捕された。三浦拓也容疑者(36)。逮捕直後は「覚えていない」と話したものの、その後は容疑を大筋で認める供述に転じているという。26日には、死体遺棄罪で起訴された。アザだらけの顔、繰り返されたトラブル 7月、室賀さんが撮った1枚の写真がある。 写したのは、前髪をかき分け、レンズを見つめる自分の姿だ。額や鼻、目の周りには赤黒くなったアザがあった。全治4週間の傷だった。 その写真は元交際相手の男性(34)にLINE(ライン)で送られた。 「鼻の骨おられた」「強く殴られて倒れ込んでまた顔ぶつけて」「殺すって言われて首絞められた」 驚いた男性は警察へ相談するよう勧め、「殺人事件になる前に別れな」と話した。 室賀さんと三浦被告。付き合い始めて1年弱となるこの頃、2人の間にはこうしたトラブルがしばしば起きていた。出会ったのは1年前 警視庁や捜査関係者、知人らによると、2人は2025年夏に出会った。 室賀さんは名古屋出身。カフェやエステ店でのアルバイトをしながら暮らしていた。サンリオの人気キャラクター「ポムポムプリン」をこよなく愛し、酒を飲むのが好きな「明るい子」(元交際相手)だったという。 一方の三浦被告は美容師を経て、10年ほど前から地元の東京・中野でバーを営んでいた。常連客の女性は「ワインのことをよく教えてもらった。話を聞いてくれる優しいイメージがあった」と話す。 2人は客と店主として知り合い、9月ごろに同居するようになった。「結婚」ほのめかす投稿の裏で だが、交際して半年ほどした頃から、2人は警察への通報や相談を繰り返すようになる。 最初は今年3月、次は5月。いずれもささいなことから口論になり、やがて興奮状態のまま物が飛び交う激しいけんかになったという。 室賀さんのSNSには、その時々の情緒を映すような投稿が今も残る。 淡いピンク色のバラの花束と、左手の薬指に輝く指輪。そんな写真が投稿されたのは、6月だ。「たくさんの幸せをいつもありがとう♡ これからもずっとずっと一緒に居ようね」とのメッセージが添えられた。…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。【前の記事】GMO5000円、タイムズ3000円 見舞金は被害に見合うのか関連記事