故郷の自然描き続けた日本画家・草苅一夫さん 山形で追悼展

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草苅一夫さんの追悼展で展示されている大作「鳥海山」=山形県山辺町で2026年10月15日、竹内幹撮影2026年10月15日午後0時40分写真一覧 山形市出身で、今年5月に89歳で亡くなった日本画家の草苅一夫さんの追悼展「草苅一夫 地の貌 日本画展」が山形県の山辺町ふるさと資料館で開かれている。生涯にわたって故郷を独特の筆致で描き続けた未発表を含む作品約45点が並ぶ。12月6日まで。 草苅さんは1936(昭和11)年、農家の長男として生まれた。幼い頃から絵画を描き、山形県立上山農業高在学中に画家を志す。Advertisement 反戦平和を訴え、今年6月に90歳で亡くなった「農民詩人」の木村迪夫(みちお)さん、山びこ学校出身で作家の佐藤藤三郎(とうざぶろう)さん(91)が1年先輩だった。2人は草苅さんに影響を与え、草苅さんは常に「農民」の視点から、人の生命を育む荘厳な自然を見つめ続けた。 同高定時制課程卒業後に出会った、山辺町出身の芥川賞作家で画家だった後藤紀一さん(15~90年)の薫陶を受け、生涯にわたり師と仰いだ。73年の山形市での初個展以来、東京をはじめ県内外で個展を25回開いてきた。 「モチーフとなる対象と直接対峙(たいじ)しないと描かなかった」という草苅さんはキャンバスを背負い、県内各地を巡り、絵筆を走らせた。追悼展の会場には、制作に3カ月以上費やした長さ387センチ、幅121センチの代表作「鳥海山」や「庄内平野」も展示されている。日本画家の草苅一夫さん=草苅智子さん提供写真一覧 長年、創作活動を支えてきた妻の智子さん(70)は「いつも『山形の自然の素晴らしさを伝えたい』という思いで描いていた。多様な画風の作品を見ていただければ」と来場を呼び掛けている。 入館料は大人200円、高校生以上100円、小中学生50円。月曜と11月23日休館。水、金、土、日曜日は智子さんが在館を予定している。【竹内幹】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。