取材に答える早大の鈴木琉胤選手=新潟県妙高市で2026年8月17日、江連能弘撮影 人気アニメ「名探偵コナン」では「腕時計型麻酔銃」が大きな役割を果たす。 11月1日の全日本大学駅伝で、大学3大駅伝の2冠目を目指す早稲田大。冷静な走りでエースの風格が漂う2年生、鈴木琉胤(るい)選手は、左腕の腕時計の文字盤を内側に向ける習慣がある。 それは、ある思いに駆り立てられて始めたものだ。 そして今、「それ以来かなと思います」という感情がわき起こっている。前向きな「無視」 16年ぶりに早大が制覇した10月12日の出雲全日本大学選抜駅伝で、鈴木選手は昨年と同じ3区を走った。 1位でたすきを受けた状況は同じ。しかし、中身は大きく前進している。 「いい位置で渡せた」 「堅実にしっかり走れた」 「頭を使えた」 「優勝に貢献できた」 レース後には前向きな言葉がいくつも飛び出した。 昨年は練習を十分に積めない中で出場し、暑さで脱水症状のようになって「残り2・5キロは記憶がなかった」。区間5位で、チームは3位に後退した。 今年の前半は集団で走った。日本大のシャドラック・キップケメイ選手(4年)が区間記録を大幅に更新する驚異的なスピードで追いつき抜かしていくと、あえて「無視」を選択した。…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。【前の記事】名門高校の歴史止めた過去…東海大駅伝主将・永本が気づいた答え関連記事