風化させない 長崎の電鉄原爆殉難者悼み 鉄道愛好家が慰霊式

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電鉄原爆殉難者の追悼碑に献花する、長崎電気軌道元乗務員の遺族の清水幸子さん(左)ら=長崎市平野町で2026年10月25日午前9時51分、尾形有菜撮影 原爆で犠牲になった長崎電気軌道の車掌や運転士らを悼む慰霊式が25日、長崎市の爆心地公園近くの電鉄原爆殉難者の追悼碑前であった。鉄道愛好家による「長崎路面電車の会」が実施し、同社元従業員の遺族ら約30人が参列。「私たち鉄道愛好家にとって忘れてはいけない事実がある」と、犠牲者の冥福を祈った。 同会などによると、1945年8月9日に米軍が投下した原爆で、同社の従業員約110人が犠牲になった。そのうち約60人は動員学徒ら10代の若手だった。生き残った従業員らが87年に碑を設置。慰霊祭は当事者の高齢化により2024年で最後になった。今回の慰霊式は、全国の路面電車愛好家が長崎に集まる機会を踏まえ、同会が企画した。Advertisement 慰霊式では、同会の岩沼健児副会長(65)が「『僕は何もしとらん』とうめき、亡くなった運転士がいたとの証言もある。平和だからこそ、私たち鉄道愛好家が活動できることを心に刻み、あの惨劇の記憶を風化させてはならない」とあいさつした。 同社の元乗務員で、17歳の時に爆心地から約3キロの新大工町電停で被爆し、10月4日に98歳で亡くなった中園フミヱさんの遺族も参列。2年ぶりの慰霊行事となり、長女の清水幸子さん(74)は「母も喜んでくれていると思う。開催してくれて本当にありがたい」と話した。【尾形有菜】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事【最新記事】