Microsoft、PlutonからTPM機能を静かに削除。理由は明らかにせず

Wait 5 sec.

Microsoftが2026年以降のWindowsデバイス向けハードウェアガイダンスを更新し、これまでPlutonが担うことのできたTPM(Trusted Platform Module)機能を、新しいAMD、Intel、Qualcommプラットフォームでは利用しない方針を明らかにしました。Microsoftは次のように説明しています。Beginning with 2026 silicon, Microsoft Pluton no longer serves as the TPM on AMD and Qualcomm platforms. On these platforms, as well as on Intel, TPM 2.0 functionality is instead delivered through the vendor's firmware TPM (fTPM) or a discrete TPM.Existing devices: Devices built on 2025 or earlier AMD and Qualcomm silicon that ship with Pluton configured as the TPM remain fully serviced and supported. This change applies only to new silicon platforms introduced in 2026 and later.This change affects only Pluton's TPM functionality. The Pluton security processor will continue to be present and supported on existing and future Windows devices to provide a hardware isolated security environment for Windows.2026年以降のシリコンでは、Microsoft PlutonはAMDおよびQualcommプラットフォームにおいてTPMとしての役割を担わなくなります。 これらのプラットフォームでは、Intelプラットフォームと同様に、TPM 2.0機能はベンダー提供のファームウェアTPM(fTPM)またはディスクリートTPMによって提供されます。既存デバイスについて: 2025年以前のAMDおよびQualcomm製シリコンを採用し、PlutonがTPMとして構成されているデバイスは、引き続き完全にサポートおよび保守の対象となります。この変更は、2026年以降に導入される新しいシリコンプラットフォームのみに適用されます。今回の変更は、PlutonのTPM機能のみに影響します。 Plutonセキュリティプロセッサ自体は、既存および将来のWindowsデバイスに引き続き搭載され、Windows向けのハードウェア分離型セキュリティ環境を提供するためにサポートされ続けます。TPM 2.0は、Windows 11の代表的なハードウェア要件のひとつです。暗号化キーや認証情報などの重要データを保護する役割を持ち、BitLockerやWindows Helloといったセキュリティ機能の基盤として活用されています。MicrosoftはこれまでTPMの重要性を繰り返し説明しており、最近もWindows 11 26H2においてTPM要件を回避する手法への対策を実施しています。一方、Microsoft独自のセキュリティプロセッサ「Pluton」は、CPUやSoC内部に統合されることで、より強固なハードウェアレベルの保護を実現する技術として導入されました。従来のTPMが外部バス経由の攻撃にさらされる可能性があるのに対し、Plutonはプロセッサ内部に組み込まれているため、物理的なアクセスを伴う攻撃への耐性向上が期待されていました。PlutonはTPM 2.0としても動作できることが大きな特徴で、MicrosoftはこれまでWindows PCのセキュリティ強化策として積極的に推進してきました。2026年以降はベンダー側のTPMを利用しかし、Microsoftが更新したドキュメントによると、2026年世代のAMD、Intel、Qualcomm製プラットフォームでは、PlutonがTPMとして機能しなくなります。代わりに、AMDやIntelなど各チップメーカーが提供するファームウェアTPM(fTPM)や、ディスクリートTPMが利用されることになります。たとえばIntel環境では「Platform Trust Technology(PTT)」がTPM機能を提供します。なお、今回の変更は、あくまでもPlutonのTPM機能に関するものです。MicrosoftはPlutonのサポートを終了するわけではなく、今後もWindowsデバイスに搭載されるセキュリティコプロセッサとして継続利用すると説明しています。Plutonは引き続き、ハードウェアによって隔離された安全な実行環境を提供する役割を担います。2026年以前のAMDおよびQualcomm製シリコンを採用し、PlutonをTPMとして利用している既存デバイスについても、引き続きサポート対象となる見込みです。なぜ方針転換したのかは不明Microsoftは今回の変更理由を説明していません。メディアが問い合わせを行っているものの、現時点で公式な回答は確認されていません。Microsoftの狙いはまだ明らかではありませんが、Windowsのハードウェアセキュリティ戦略に新たな転換点が訪れていることは間違いなさそうです。[via Neowin]