東京駅で行われた東海道新幹線の出発式=1964年10月1日 半世紀以上前に計画され、そのまま埋もれていた「四国の新幹線」構想が急速に動き出している。国土交通省が8月、新幹線整備の実現可能性や課題を探る初のケーススタディの対象として「四国」と「東九州」の2路線を選び、事業者の公募を始めた。机上の計画から、実現に向けた整備計画への格上げへの第一歩だとして四国各県のトップは歓迎し、機運醸成に躍起だ。「整備計画」格上げへ、長年要望活動 「半世紀以上具体的な動きがなかった。ようやく前進に向けた第一歩で大変喜ばしい」。香川県の池田豊人知事は公募が開始されると歓迎のコメントを発表した。高知県の浜田省司知事も9月の記者会見で「画期的なうれしいニュース。南海トラフ地震など災害時の人員・物資の輸送手段としても重要なインフラだ」と意義を強調した。 「四国の新幹線」とは、大阪から徳島県などをへて大分市につながる「四国新幹線」と、岡山市から四国を南北に抜け、高知市に至る「四国横断新幹線」の二つの路線を合わせた総称だ。 1964年に東海道新幹線が開通後、山陽、上越、東北でも整備が進んだ。さらに73年に北海道(青森―札幌)▽東北(盛岡―青森)▽北陸(東京―大阪)▽九州・鹿児島ルート(福岡―鹿児島)▽九州・長崎ルート(福岡―長崎)――の5路線を建設する整備計画を策定。直近では北陸新幹線が2024年に敦賀(福井県)まで延伸され、北海道新幹線は早ければ38年ごろ、札幌まで全線開通する見込みだ。 一方、「四国の新幹線」は同じ73年に将来構想として位置づけられる基本計画として指定を受けた11路線の一つ。そのため四国4県や沿線自治体は整備計画への格上げを求め、長年要望活動を繰り広げていた。徳島県「淡路ルート」主張だったが 1987年に発足した、JR貨物を除くJR6社のうち、新幹線が通っていないのは四国だけ。…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事