和菓子「朝汐」は誕生100年だった… 新聞記事から判明 松江

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100年以上、和菓子「朝汐」を守ってきた風流堂の4代目内藤守さん(右)と5代目葉子さん=松江市で2026年10月13日午前10時33分、小林理撮影 大佛次郎ら文人も愛す 朝の日本海 岩に打ち寄せ 白い泡となって引く波―― 松江市の老舗和菓子店「風流堂」が作り続けてきた「朝汐」が、誕生から100年以上経過していることが新聞記事で分かった。朝汐は和菓子各店が同名で作っている松江銘菓。長い歴史があるとされていたが、元祖の風流堂に記録がなく、いつから作り始めたのかは分からなかった。【小林理】 創業130年以上の風流堂5代目の内藤葉子さん(59)によると、今年8月、資料の整理をしていたところ、同店を採り上げた1987年の新聞記事が見つかり、2代目の隆平さんが「大正年間」に考案したとの記述があった。大正15年(1926年)としても100年が経過しているため、「誕生100年以上」が確定したという。Advertisement 朝汐は、朝の日本海で岩に打ち寄せ、白い泡となって引いていく波をイメージした和菓子。白皮は奈良のつくね芋のすりおろし、あんは北海道産の小豆を炊く途中で皮を取る皮むきあんを使う。同店は手間はかかるが自家製にこだわっている。 多くの文人にも愛されてきた。4代目の守さん(88)は「昔、神奈川県鎌倉市に住んでいた作家の大佛次郎先生から茶会の注文があった時は、午後4時に松江駅に届けて出雲号で運んで、翌日の午前4時ごろに大船駅(鎌倉市)にお弟子さんに取りに来てもらった」ことを覚えているという。当時は日持ちがしなかったため、作ったらすぐに送らなければならなかったためだ。 5代目の葉子さんは「朝汐はシンプルで洗練された味わいがある。100年以上、松江で愛された菓子として、これからも大切に作っていきたい」と話している。同店では、誕生100年を記念した饅頭(まんじゅう)セットを販売している。Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。