12万年前の地層への挑戦、見学も可能 北海道・幕別で発掘進む

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ナウマンゾウ化石発掘現場で、約12万年前の地層を調べる関係者=北海道幕別町で2026年10月26日、鈴木斉撮影 ナウマンゾウのほぼ1体分の骨格化石が見つかった北海道幕別町忠類地区(旧忠類村)の化石発掘現場で、2026年度の発掘調査が進められている。24年の発掘調査で頭骨の一部が見つかった地層周辺を中心に、30日まで学芸員らが丹念に調べる。【鈴木斉】 ナウマンゾウは長い牙が特徴のゾウの一種で、氷河期の日本に生息した。忠類地区では1969年、農道工事現場で歯の化石が見つかり、翌70年の本格調査で骨格化石が発掘された。Advertisement ほぼ1体分の化石が発掘されているが、頭骨や背骨など多くの骨の化石がまだ埋没しているとみられ、町教育委員会は2019年から毎年秋に調査を実施している。24年10月には約12万年前の地層から、54年ぶりにナウマンゾウの頭骨の化石1点も見つかった。 26年度は24年の頭骨の発見地点や隣接地を集中的に調査。忠類ナウマン象記念館館長の添田雄二学芸員、足寄動物化石博物館(足寄町)前館長の澤村寛学芸員らを中心に、町教委職員らが、重機で掘り下げて露出させた12万年前の地層に向き合っている。 調査は一般見学も可能。24、25の両日には足跡化石の発掘体験会があり約35人が参加したほか、忠類地区のホテルが企画した発掘調査体験付き宿泊プラン(31日~11月1日)も早々に予約済みになった。道の駅忠類も「ナウマン饅頭(まんじゅう)」を特別価格で販売している。 添田学芸員は新たな化石発見に期待すると同時に、発掘活動に呼応した地元の動きにも触れ、「化石発掘を地区の貴重な文化活動としてとらえ、活動を地域活性化に生かしていければ」と話した。見学など発掘に関する問い合わせは忠類ナウマン象記念館(01558・8・2826)へ。Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。