害虫被害を受け、一部が黒ずんだブドウ=青森県鶴田町で2026年8月、グリーンピース・ジャパン提供 収穫の秋。実りの秋。豊穣(ほうじょう)の秋。そして、食欲の秋。日本の秋には「食」にまつわる表現が多い。だが、地球温暖化に伴う異常高温や豪雨によって、この季節を代表する味覚にも深刻な影響が表れている。生産現場からは切実な訴えも届き始めた。半世紀前の気象と比較 水やりを1日できなかっただけで地割れするほど乾燥した畑。汗がしたたり落ちる中での農作業……。環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」の気候変動・エネルギー担当、豊田育生(いくみ)さんは、東京都内の市民農園でナスやキュウリなどを栽培したり、知人の水田で田植えを手伝ったりした経験がある。実感したのは温暖化によって農業がしづらくなっている現状だ。 「身近な食を通して、気候変動を自分ごととして気付いてほしい」。豊田さんらは9月、農業生産地の気象データと、生産者の声を組み合わせた調査結果を公表した。 秋を代表する農作物、サツマイモ▽ナシ▽ブドウ▽コメ――の4品目を対象に、それぞれの生産量が多い、鹿児島▽千葉▽山梨▽新潟――の4県における2016~25年の気象データを50年前(1966~75年)と比較した。明るい兆しのデータがない サツマイモは…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事【最新記事】