事業のきっかけとなった愛猫「コーギー」。既にこの世を去ったが、ゴロゴロ不動産の名誉顧問を務めている=同社提供 ネコと一緒に住める賃貸物件を専門に扱う不動産事業が今年、三重県四日市市でスタートした。ネコの甘え声を冠した「ゴロゴロ不動産」。全国的にも珍しいこの事業を手がけるのは「ネコと幸せに暮らしたい」と願い続けてきた夫婦だ。 「ニャン、ニャン、ニャン」にちなんだ「ネコの日」の2月22日、ゴロゴロ不動産は誕生した。経営するのは小阪靖子さんと夫の功さん。靖子さんの誕生日も2月22日だ。 扱う物件は、四日市市内の約150件。業者用流通サイトからペット可の物件をピックアップして飼育条件を問い合わせ、内覧で環境を綿密に調査する。ペット可でも、ネコは飼えない物件がある。爪研ぎを嫌うためだ。頭数制限があるケースも多く、3匹以上を飼える物件はとても少ないという。 自宅建て替えのため4匹のネコとの仮住まいを探していた人は、ゴロゴロ不動産で無事に移転先を見つけた。感謝の言葉を受け取った靖子さんは「うれしかった。励みになる」。世に必要とされている事業だと実感した瞬間だった。 靖子さんは岐阜県美濃加茂市で育った。実家は動物好きでイヌや小鳥を飼っていた。小学4年生の時、下校時に見つけた痩せた野良ネコを家に連れ帰った。だが2年後、外に出たきり戻ってこなかった。 19歳の時に引き取ったネコは「リリ」と「ラム」を産んだ。活発なラムはガスコンロに飛び乗り、しっぽをやけどした。父になついたリリは、父が病死すると、その3カ月後に後を追うようにこの世を去った。 ネコと暮らす喜びや難しさを経験した靖子さんが、ネコ専門の不動産業を目指すことになる出来事が、功さんとの結婚時に起きた。ネコを飼う人のために 当時、靖子さんには「コーギー」という愛猫がいた。…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事