大阪・ミナミのたこ焼き店。繁華街の店はにぎわうが、郊外の店では状況が変わる=大阪市中央区で2026年10月16日午後4時54分、二村祐士朗撮影 大阪でいま、異変が起きている。 ソウルフードとして親しまれてきた、たこ焼きやお好み焼きなど(「粉もん」)の店が街から次々と姿を消しているのだ。 大阪・関西万博を機に観光は活況なはずだが、なぜなのか。 なにわの食文化を揺るがす「令和の粉もん危機」の背景を追った。「安くて気軽」はもう…開業22年で幕 繁華街・ミナミから電車で約10分。10月、大阪市東住吉区の駒川商店街にあるたこ焼き店「TACO房’s」のシャッターは閉じられたままだった。 2004年のオープン以来、20年以上にわたって地域に根を張ってきたが、今年1月、閉店を余儀なくされた。 「地域の人たちに愛される店としての誇りがあった。ただ、もう限界やった」 オーナーの石橋真由美さん(69)は唇をかむ。 「何もトッピングしなくてもおいしい」をモットーに、だしにこだわった生地が自慢だった。 こんにゃくを入れた商品も人気を集め、開店当初は月100万円以上を売り上げたこともあった。 だが、商店街の店主らが高齢化するにつれ、街の活気は徐々に失われていった。 新型コロナウイルス禍を何とか乗り越え、「これから」という矢先。今度は材料費の高騰が追い打ちをかけた。 メイン…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事