活断層「ずれ」による建築物破壊 真上ではどんなに頑丈でも倒壊

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熊本地震の震源となった日奈久断層帯が出現した水田で行われた稲刈り。断層付近は手で刈り取られた=熊本県八代市で2026年10月3日午前10時28分、小型無人機で玉城達郎撮影 最大震度7の揺れが襲った熊本地震は28日で発生から3カ月。熊本県は2016年の熊本地震でも被災した。今回と16年の双方で調査研究に当たっている遠田晋次・東北大教授に分かってきたことを聞いた。小地震増えれば大地震起こりやすく 今回の震源は日奈久(ひなぐ)断層帯という活断層だ。これは2016年熊本地震の震源の布田川(ふたがわ)断層帯と合わせて、一つの長大な活断層帯だと多くの活断層研究者が考えてきた。 16年の地震で、日奈久断層周辺の地盤に新たにひずみが加わっていることが、測地データの解析や現地調査などから分かっていた。また、同断層の周辺では、16年の地震前と比べて小さな地震が2~3倍多く発生している状況が続いていた。一般的に小さい地震の数と大地震の数の比率はおおよそ決まっている。そのため、小さな地震が増えると大きな地震も起こりやすくなる。こうしたことから、日奈久断層帯での大地震の発生が懸念され、地元の市民講演会などで注意を促してきた。 小さな地震の活発化から大地震につながった例として、24年1月の能登半島地震があげられる。能登半島では20年12月から3年間にわたって地震活動が活発になっていた。 今回の地震後も震源周辺では余震が多く発生している。日奈久断層帯の南側には「割れ残った」区間がある。この地域はひずみも加わっており、地震が起きやすい状況が続いているので警戒が必要だ。 私も現地を調査した。特徴的なのは断層のずれ、変位による建築物の破壊があちこちで生じたことだ。八代市立龍峯小学校では校庭に断層が現れた。断層は校舎の下まで達し、校舎は壊れて使えなくなった。耐震性のある比較的新しい民家も、直下で変位が生じて壊れる被害が多く見られた。南九州自動車道は高架の路面で上下に段差ができた。行政は重要施設建設では対策を 八代市内の田んぼでは、断層が現れる様子の映像が商店の防犯カメラで捉えられた。1秒ほどかけ、地面が斜めにずるずると1メートルほどずれた。1メートルくらいなので建物が倒壊することはなかったが、もっと大きな変位であれば真上の建物はどんなに頑丈でも倒壊する。学校や病院…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事