露名門紙ノーバヤ・ガゼータ、廃刊発表 「私たちは殺された」

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ノーベル平和賞の受賞が決まった後、報道陣の取材に答える露紙「ノーバヤ・ガゼータ」編集長(当時)のドミトリー・ムラトフ氏=モスクワで2021年10月8日、前谷宏撮影 「私たちは殺された」――。1993年創業のロシアの独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」は30日、「当局の圧力によって11月9日で完全に活動を停止する」と発表した。編集部の声明を自社サイトに掲載した。 プーチン政権に批判的なリベラルな論調と調査報道で知られ、2021年には共同創設者で編集長だったドミトリー・ムラトフ氏がノーベル平和賞を受賞していた。ソ連崩壊直後に誕生した名門紙の廃刊は、ロシアの「報道の自由」にとって象徴的な出来事となる。Advertisement ノーバヤ紙は、90年にノーベル平和賞を受賞した故ゴルバチョフ元ソ連大統領がその賞金で創設を手助けしたことでも知られる。プーチン政権が00年代に続けた第2次チェチェン紛争などでの調査報道で名をはせた一方、所属する記者ら6人が殺害されてきた。 政権が22年2月にウクライナでの「特別軍事作戦」を開始した後、紙の新聞の発行が困難になり、他の独立系メディアと同様に厳しい立場に追い込まれた。一部の記者は国外へ移住し、ラトビアなどを拠点に新メディア「ノーバヤ・ガゼータ欧州」を創設した。ロシアの独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」本社が入居するビル=モスクワで2025年11月8日、真野森作撮影 その後も、ノーバヤ紙はウェブ上での記事掲載を続けてきた。だが、「私たちは殺された」と題した今回の声明では、「拠点から追い出され、読者からの支援を受けていた寄付プラットフォームも閉鎖させられ、あらゆるリソースを奪われた」と窮状を説明した。 「私たちの国では人権と自由が撤廃され、それらを守ろうとすることは犯罪とみなされるようになった」と訴えている。【モスクワ真野森作】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。