サービス券を使った精算方法を確認する商店街振興組合員ら=伊勢市のしんみち駐車場で2026年10月16日午前9時42分、下村恵美撮影 半世紀もの間、人の手で料金を収受してきた三重県伊勢市駅近くの“レトロ”な駐車場がようやく機械化された。伊勢銀座新道商店街に沿うようにして立地する「しんみち駐車場」。運営する商店街振興組合は「これで人手の確保に悩まなくてすむし、利便性も向上する」と喜んでいるが、慣れ親しんだ利用者からはちょっぴり惜しむ声も。 この駐車場は駅前から西へ延びるアーケード付き商店街と県道鳥羽松阪線の間にあり、73台収容できる。ただ、清川という河川の上を舗装して駐車場にしたことなどから「フラップ板」という車止めやゲート付きの料金収受機を設置することができないというネックがあった。Advertisement しかも、東西400メートルに広がる細長い形状のため、振興組合では複数の係員を雇い、数カ所ある出入り口に配置。駐車券を渡して帰りに料金を受け取ってきた。県道沿いにある細長く延びる、しんみち駐車場=伊勢市一之木町で2026年10月16日午前11時、下村恵美撮影 ただ、最近は係員も高齢化し、慢性的な人手不足も重なったことから人員の確保に苦慮するように。特に夜間や定休日は係員が不在となって、駐車需要を取り込めないという課題にも直面していた。 そこで思い至ったのが、カメラで車両ナンバーを自動認識して出入庫を24時間管理し、料金を収受するシステム。設置資金3600万円を借り入れるなどして調達し、16日から運用を始めた。 しんみち駐車場は商店街に加え、最近では伊勢神宮外宮の参拝者の利用も増えているという。振興組合の河村武彦理事長は「稼働率が上がれば商店街の集客や活性化につながる」と期待している。【下村恵美】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。