万博でも披露、変化し続ける地域の伝統芸能 兵庫・宇原獅子舞

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女性2人による宇原獅子舞=兵庫県宍粟市で2026年10月11日、村元展也撮影 兵庫県宍粟市山崎町の宇原岩田神社で秋祭りに奉納される「宇原獅子舞」は、江戸時代から続く約360年の伝統を守るため時流に合わせた変化を取り入れている。改革の柱は、女性や子供たち、地区外の人に門戸を広げたこと。担い手不足という難問を乗り越えていく秋祭りを訪ねた。一日かけて演じる獅子舞 神社は揖保川中流域の山際に鎮座する。秋季大祭を迎えた10月11日、木立に囲まれた小さな境内に太鼓や笛の音、祭りの担い手と見物客のにぎやかな声が響いた。 豪壮な神輿(みこし)も屋台もない。主役は雄と雌の毛獅子2頭。それぞれ「頭(かしら)」と「尾」の2人1組で演じる。獅子頭と胴体(木綿の布製)には毛足の長い馬毛がびっしりと縫い付けられている。獅子は地べたに伏せたかと思うと、身をふるわせたり、跳び上がったり。「宮入り」から始まる12の演目を一日かけて宇原獅子舞保存会メンバーが交代で舞う。獅子の「中」の女性「就職しても…」 「私にできることがあるのがうれしい。参加できて誇りに思う」。姫路市の大学4年、勝尾きらりさん(22)は獅子舞の「尾」を演じ、充実した表情を見せた。勝尾さんは2025年夏、大学の同級生で宇原地区出身の石井心愛さん(22)に誘われて保存会に入った。その石井さんも、中学時代の友人の男性からの声がけで24年に加わったばかりだ。 勝尾さんが生まれ育った姫路市南部は全国に知られる「灘のけんか祭り」の地元。子供の頃から祭りは好きだが、あくまで「見る」もので昔も今も「やるのは男衆」だ。「やってみたい」と飛び込んだ宇原獅子舞。生きた獣のように舞うため、2人で息を合わせて低い姿勢を保って動き回る場面が多く、足腰への負担は大きい。週1回の練習を重ね、最初の年は1演目、今年は2演目を務めた。「もっといろんな演目に挑戦したい。就職しても続けるつもり」と意欲を見せる。「何としても守りたい」解いた慣習…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事