韓鶴子被告が保釈中に訪れた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の本部=韓国北西部・京畿道加平郡で2026年8月30日、福岡静哉撮影 韓国のソウル高等裁判所から居住地の制限などの条件付きで保釈を認められていた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)総裁の韓鶴子(ハン・ハクチャ)被告(83)が、入院するソウルの病院から50キロ以上離れた宮殿のような教団施設に連日通っていたと、韓国のJTBCテレビが2日に報じた。高裁は3日、逃亡や証拠隠滅の恐れがあるとし、韓被告の保釈を取り消した。 韓被告は尹錫悦(ユン・ソンニョル)前政権から便宜を受ける目的で金品を提供した政治資金法違反罪などに問われ、8月に懲役2年の1審判決を受けた。しかし韓被告の健康状態などを理由に、高裁は10月19日、保釈金2億ウォン(約2350万円)で保釈を認めた。居住地は病院に限られ、接触できる人も医療関係者や弁護士らに制限する条件が課されていた。Advertisement特別検察による事情聴取が終わり、車椅子に乗って姿を現した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)トップの韓鶴子総裁(中央)=ソウル市の特別検察事務所が入るビルで2025年9月17日午後7時33分、福岡静哉撮影朝から「聖地」へ 半日不在の日も JTBCによると、韓被告は朝から車で教団の聖地とされるソウル近郊の施設を訪れ、夜に病院へ出発。10月下旬にほぼ毎日、病院と施設を往復し、長い日には12時間病院を不在にしていたという。また、車椅子を使う韓被告の移動は教団幹部が手助け。教団内部の情報提供者の話として、被告の滞在時は施設内の防犯カメラが止められ、検察の聴取を受けた関係者とも会っていたと伝えた。 高裁は控訴審の公判日だった今月2日、韓被告への尋問を実施。韓被告側は保釈条件の違反はなかったと主張したが、高裁は3日に保釈の取り消しと保釈金の没収を決めた。【ソウル川口峻】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事【最新記事】