「ほんまる 銀天街」のオープンにあたりあいさつする今村翔吾さん=松山市で2026年11月1日午前9時56分、狩野樹理撮影写真一覧 直木賞作家の今村翔吾さんがオーナーを務める書店「ほんまる 銀天街」が1日、松山市中心部の銀天街商店街にオープンした。店舗は通常の書店機能に加え、区画分けした本棚ごとに借り主が選んだ本を販売できる「シェア型書店」機能も備える。今村さんは「松山の街に溶け込んで、あって当たり前になるような書店を目指したい」と力を込めた。高校生からの投げかけがきっかけ「ほんまる 銀天街」のオーナーを務める今村翔吾さん=松山市で2026年11月1日午前10時18分、狩野樹理撮影写真一覧 今村さんが書店を経営する背景には、全国の書店数の減少がある。一般社団法人日本出版インフラセンターの調べによると、1998年度は書店は全国に2万4237店舗あったが、2025年度は9993店舗にまで減少。松山市内では17年度は52店舗だったが、26年度は30店舗になっている。紙の出版物市場の縮小、インターネット販売の台頭などが要因とみられる。Advertisement こうした状況を受け、今村さんはこれまでにも大阪府箕面市や佐賀市内で書店を経営するなどしており、24年には東京・神保町にシェア型書店をオープンさせている。今回、今村さんが松山市に書店を設けたきっかけは、25年に同市内であった講演会で客席の高校生から「商店街にもう一度、本屋さんをつくってくれませんか」と投げかけられたことだったという。「ほんまる 銀天街」の店内。店出入り口側に棚の借り主が選んだ本が並ぶ=松山市で2026年11月1日午前9時24分、狩野樹理撮影写真一覧 1日、テープカットして開店を祝った今村さんは「若者のために、松山の未来のために、日々歩いているこの街の中に本屋が必要だなと思ってここまでやってきた。(高校生との)約束を果たすことができたことをうれしく思う」とあいさつした。営業時間は午前10時~午後7時。【狩野樹理】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事