ハゼの天ぷらは塩でいただきたい。特有の甘みを残し、口の中で溶けてゆく ハゼが食べたい。ここ数カ月、そんな思いにとりつかれていた。徳島に単身赴任する前は、秋から冬に千葉・市川の江戸川放水路で釣り、ハゼ天(マハゼの天ぷら)を家族で楽しんでいた。 マハゼは愛嬌(あいきょう)のある顔だちで、海水と淡水が混じり合う河口の汽水域に多い。春に生まれ、冬に産卵して死ぬ1年魚だが、まれに2年生きて大きくなる個体もいる。ちなみに「鯊(はぜ)」は秋の季語である。 徳島ではどこで釣れるのか。よそ者で無知な私は、陸(おか)っぱりで釣れる場所を教えてもらおうと、徳島新聞の須見千次郎記者に相談した。彼は還暦を越えた私よりも4歳若い有名な釣り記者で、自ら釣り歩く動画コンテンツ「須見千次郎の釣魚大全」を徳島新聞で展開。ハゼ釣りはもちろん、石垣島の海で巨大なロウニンアジを釣り上げる本格釣り師だ。 須見記者の動画と本欄はいわばライバル。敵に塩を送るだろうかと不安だったが…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。