眠れぬ夜を過ごすがん患者に心を寄せる「夜越えウオーク」で、夜明けの上野公園を歩く、2年前にぼうこうがんを経験した川崎一彦さん(右端)ら=東京都台東区で2026年9月27日、吉田航太撮影 「ドーンパープル」 一日を通し、刻一刻と変わる空の色は、さまざまな色を見せてくれる。中でも、夜が明ける前のほんの少しの時間に見ることができる紫色の空はこう呼ばれ、不安で眠れぬ夜を過ごすがん患者にとって「希望の色」でもある。 日本人の2人に1人がかかるがんの制圧を目指し、患者や家族を支援するチャリティー活動「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」が今年で20周年を迎えた。 がん経験者や賛同企業、医療業界の有志らが交代で歩いて寄付を募り、無料の電話相談や専門医育成の海外奨学金、新しい治療法や新薬開発の助成などに使われる。 厚生労働省の人口動態調査によると、2025年の日本における悪性新生物(がん)による死亡者数は37万8829人だった。これは、全死亡者数158万9533人の23・8%を占め、死因の第1位だ。始まりは1人の医師 「リレー・フォー・ライフ」の始まりは1985年の米国で、1人の医師が24時間がんと向き合う患者の思いを共有し支援を求めるため一日中走り続けたこと。昨年は37カ国約1700カ所で開催され、約134億円が集まった。日本では2006年に茨城県つくば市で初めて開催された。今年度は全国52カ所で予定されている。 9月末には東京都台東区の上野公園で開かれ、朝が来るのか不安で眠れない夜を過ごす患者に心を寄せながら夜間も歩く「夜越えウオーク」が実施された。 参加した川崎一彦さん(68)は2年前にぼうこうがんが見つかり手術を受けた。「がんは早期…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。【前の記事】目指すは「なんちゃって家族」 暴力団の拠点跡に描く「希望」関連記事