放火で全焼したプレハブ棟のモスク=北海道江別市で2026年10月6日午後5時2分、森原彩子撮影 米作りにいそしんでいた男性は、小さな心の引っかかりを積み重ね、ヘイトクライム(憎悪犯罪)に走った。 「これで、外国人がいなくなると思った」 SNS上で中傷が拡散し、建物被害も相次いでいたトラブルは、放火事件にまで発展した。 誤解が重罪を生む風潮に、捜査関係者も神経をとがらせている。 「思い込み」が招いた事件の経過を、以下のポイントからたどります ・ため込んできた違和感 ・「帰れ、帰れ」と… ・「普通の人」の直感的な犯罪 ため込んできた違和感 札幌市まで車で約30分と、アクセスも良い北海道江別市。札幌市との境にある角山(かくやま)地区は大規模な中古車オークション会場があり、中古車解体に携わるパキスタン出身者が増えたとされている。 2月、この地にあるイスラム教礼拝所(モスク)、中古車解体会社の事務所兼住宅が立て続けに放火の被害に遭った。 事件から約3カ月後の5月、一人の男性が逮捕された。 江別市から約40キロ離れた千歳市に住む…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。【前の記事】息子は官邸襲撃の「テロリスト」なのか 父親の「いま思えば…」関連記事