「11月3日は明治の日」祝日改定の動き 歴史家が語る不気味さ

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集会であいさつする「明治の日を実現するための議員連盟」の古屋圭司会長(中央)=東京都千代田区永田町で2023年11月1日午後5時10分、青木英一撮影 11月3日は文化の日だ。 日本国憲法公布の日で、国民の祝日に関する法律(祝日法)で「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日と定められている。 しかし、自民党保守派を中心にこの日を「明治の日」と表記できるようにする祝日法改正案を国会に提出しようという動きがある。 なぜ「明治」にこだわるのか。日本近代史を専門とする宮間純一・中央大教授はその“不気味さ”を指摘する。 「単にカレンダーの祝日の表記が変わるという話にとどまりません。静かに、知らぬ間に、特定のイデオロギーを広く浸透させていく。そういう危うさがあるのです」 <主な内容> ・なぜ文化の日に? 戦争放棄との関連 ・明治顕彰の動き 高市首相も議連参加 ・「輝かしい時代」イメージの由来は ・敗戦から復興へ 明治ブーム繰り返し ・明治の「負の側面」目を背ける危険性戦争放棄を宣言した日 11月3日が文化の日として定められたのは1948年のことだ。 この日は明治天皇の誕生日でもあり、27年から45年まではその功績をたたえるための祝日「明治節」だった。 45年に終戦を迎えた日本は、新たに戦争放棄などを定めた日本国憲法を翌46年11月3日に公布した。 その後、衆参両院の文化委員会で国民の祝日を定める祝日法案が審議されたが、11月3日の扱いは国会でも意見が割れた。 議事録をみると「明治節という名前を残すべきだ」という意見もあれば、「憲法制定によって明治維新よりも大きな改革をやらなければならない」として「憲法記念日」への改称を訴える議員もいた。 しかし、最終的には、憲法や平和の重要性を確認する祝祭日として制定することで決着した。 48年6月18日の参院文化委では、当時の山本勇造委員長が「この日は憲法でいかなる国もまだやったことのない『戦争放棄』を宣言した重大な日」だとした上で、「自由と平和を愛し、文化をすすめる、そのための文化の日とすることに決めた」と述べた。推進派「民族の自立守った時代」 それから80年近くが経過した今、なぜ「明治の日」なのか。 11月3日を明治時代を顕彰する日に戻そうという運動は、2010年代から活発化した。 …Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事