青野照市九段に旭日双光章 20代から国内外で将棋普及に尽力

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インタビューに答える青野照市九段=東京都千代田区で2024年8月28日、藤井達也撮影 3日に発令された秋の叙勲で将棋棋士、元日本将棋連盟専務理事の青野照市九段(73)が旭日双光章を受章した。20代から国内外での将棋普及に尽力してきた青野九段は「協力していただいた皆さんへの感謝の気持ちが非常に強い」と喜びを語った。 特に力を入れたのが海外普及だった。79年、26歳で連盟の理事となった翌年、英国将棋協会の創設者、ジョージ・ホッジスさんの存在を聞き、淡路仁茂九段とともにロンドンの将棋大会を訪問した。ホッジスさんはフランスやオランダにも足を伸ばして将棋を広めており、「ホッジスさんが戦術本まで作っていたことに驚いた。海外普及をずっと続けないといけないという使命を感じた」と振り返る。その後、「他の人が行かないようなところにも」と欧州、アジア、北米、南米の10カ国以上を訪れ、指導対局などを通じて将棋の楽しさを伝え続けた。Advertisement 2024年に現役を引退した後もタイトル戦の立会を務めている。「現役時代は、自分の読みにない手が出るかどうかという興味で見ていたが、引退してからは自分も勝負を楽しんでいる」と心境の変化を明かす。大盤解説会では「行ってよかったと思える解説会にしたい」という思いで参加者にどこから来たかを尋ね、一番遠くから来てくれた人に著書をプレゼントしている。引退しても、将棋を広める担い手としては現役を続ける心意気だ。第82期名人戦七番勝負第1局2日目、封じ手を開封する立会の青野照市九段=東京都文京区のホテル椿山荘東京で2024年4月11日、長澤凜太郎撮影 青野九段は静岡県焼津市出身。1974年4月に棋士四段となり、名人戦順位戦でA級在籍11期。89年の王座戦で中原誠十六世名人に挑戦(2勝3敗で敗退)したほか、新人王戦と達人戦で各2回、名棋戦で1回優勝するなど活躍した。 98年に鷺宮定跡、18年に横歩取り青野流で升田幸三賞を受賞した。現役生活を50年間続け、引退直前の24年2月、通算800勝(将棋栄誉敢闘賞)を達成した。【丸山進】(1)土居市太郎名誉名人(1960年)勲四等瑞宝章(2)金易二郎名誉九段(〃)勲四等瑞宝章(3)塚田正夫九段(78年)勲四等旭日小綬章(4)木村義雄十四世名人(〃)勲三等旭日中綬章(5)萩原 淳九段(79年)勲四等瑞宝章(6)渡辺東一名誉九段(80年)勲四等瑞宝章(7)中井 捨吉八段(81年)木杯(8)加藤治郎名誉九段(82年)勲四等旭日小綬章(9)坂口 允彦九段(〃)勲四等瑞宝章(10)板谷 四郎九段(86年)勲五等双光旭日章(11)山本 武雄八段(92年)勲五等双光旭日章(12)大山康晴十五世名人 (〃)正四位勲二等瑞宝章(13)佐瀬 勇次名誉九段(93年)勲五等双光旭日章(14)高柳 敏夫名誉九段(94年)勲五等双光旭日章(15)丸田 祐三九段(95年)勲四等旭日小綬章(16)原田 泰夫九段(96年)勲四等旭日小綬章(17)広津 久雄九段(97年)勲五等双光旭日章(18)加藤 博二九段(98年)勲五等双光旭日章(19)五十嵐豊一九段(99年)勲五等双光旭日章(20)二上 達也九段(2002年)勲四等旭日小綬章(21)有吉 道夫九段(06年)旭日双光章(22)長谷部久雄九段(〃)旭日双光章(23)内藤 國雄九段(10年)旭日双光章(24)米長 邦雄永世棋聖(13年)旭日小綬章(25)大内 延介九段(15年)旭日双光章(26)西村 一義九段(16年)旭日双光章(27)加藤一二三九段(18年)旭日小綬章(28)勝浦  修九段(23年)旭日双光章(29)青野 照市九段(26年)旭日双光章