旭化成の1区・森下翔太(左)が2区・塩出翔太にたすきをつなぐ=大分県佐伯市で2026年11月3日、上入来尚撮影 名門・旭化成が若き力の躍動で2年ぶりに九州王者の座をつかんだ。 1、2区に抜てきされた新人の森下翔太と塩出翔太の走りが光った。明大出身の森下が「良い流れを持っていきたかった」と先頭集団に食らいつき、トップと3秒差の2位でたすきをつなぐ。続く青学大出身の塩出は最長18・3キロのエース区間で他チームとの競り合いが続いたが「勝ちきってつなげたい」。残り1キロ付近からのスパートを決めてトップに立った。 2人の快走がチームを勢いづけ、3区以降も3人が区間新を記録して独走した。アンカーを務めたベテランの大六野秀畝は「若手のおかげ。(今後も)安心して任せられる」と目を細めた。Advertisement 前々回の全日本大会を制し、自らの持つ最多優勝記録を26回に伸ばした旭化成だが、昨年度は振るわなかった。主力の不在もあり、九州大会で8位と低調で、悪い流れを立て直せないまま臨んだ全日本では9位に終わった。反省を生かし、今年は夏場から「(九州実業団)毎日駅伝の優勝」を合言葉に、この大会に照準を合わせた。 青学大で箱根駅伝優勝メンバーだった塩出らルーキーの存在は、練習からチームを活気づけている。三木弘監督は「一生懸命で青学の強さが分かる学びが多い。刺激的な存在になっている」と語る。 本戦へ向け塩出は「走るなら区間賞、区間新を取る」。勢いに乗った名門は元日、駅伝日本一奪還を目指す。【牧野大輔】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。