米南部テキサス州の上院選に立候補した民主党のタラリコ氏の演説に沸く住民=テキサス州オースティンで2026年11月2日午後8時44分、三木幸治撮影 3日投開票の米中間選挙で激戦が繰り広げられている南部テキサス州、中西部ミシガン州の連邦上院選に注目が集まる。民主党による下院の過半数奪還の可能性が高まる中、両州は接戦となっている上院全体の結果を左右するともいわれる。「最後の訴え」を聞いた。共和党の牙城が激戦に 「これは(少年)ダビデと(巨人)ゴリアテの戦いだ。我々は世界で最も裕福な男と対峙(たいじ)している。ただ大金は強力だが、民衆の力とは比べものにならないのだ」。2日、米南部テキサス州オースティン。同州上院選に立候補している民主党新人のジェームズ・タラリコ氏(37)が選挙戦最後の集会でこう訴えると、住民から大きな歓声が上がった。 全米2位の人口約3000万人を擁するテキサス州は共和党の牙城だ。政府からの独立色が強く、世界的な企業が集積するため、「小さな政府」を重視する共和党と相性がいい。民主党が上院選で最後に勝利したのは1988年までさかのぼる。 だが今回は、タラリコ氏と共和党新人のケン・パクストン州司法長官(63)が激戦となっている。複数の世論調査ではタラリコ氏が一歩リードする。神学校との二足のわらじ タラリコ氏は元中学校教諭で、州下院議員を務めながら神学校に通う。「隣人を愛せなければ、神も愛せない」と説き、党派を超えた市民の団結を呼びかける。今回の選挙を「上層と下層の戦い」と位置づける。敵は、富裕層の弁護士であるパクストン氏と支援者である実業家のイーロン・マスク氏だ。冒頭の演説で聖書の物語から引用したゴリアテは世界有数の富豪マスク氏を指す。 タラリコ氏はトランプ政権について…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。【前の記事】米上院の激戦州で民主「内紛」 最後の訴えで透けた両陣営の思惑関連記事【最新記事】