なぜ天皇陛下は語り続けるのか 過去の歴史と反省、増す活動の重み

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視点・解説2026年8月29日 10時00分有料記事中田絢子河西秀哉さんのコメント全国戦没者追悼式でおことばを述べる天皇陛下=2026年8月15日午後0時2分、東京都千代田区の日本武道館、竹花徹朗撮影 「どうしても記憶しなければならない」。上皇さまが皇太子時代の会見で、そう表現した四つの日がある。6月23日の沖縄慰霊の日、8月6日の広島原爆の日、9日の長崎原爆の日、そして15日の終戦の日――。 8月15日には毎年、東京・日本武道館で全国戦没者追悼式が開催され、天皇、皇后両陛下が出席する。今年も両陛下は戦没者の標柱に黙禱(もくとう)を捧げ、天皇陛下は「過去を顧み、深い反省の上に立って」と、戦争の惨禍が繰り返されないことを切に願った。皇室記者ノート、随時お届けします 朝日新聞の皇室担当記者が、普段のニュース記事の中では紹介しきれない天皇ご一家や皇族方のエピソードをつづり、随時お届けします。 過去を忘れない――。それは現在の皇室から幾度も発信されている重要なメッセージの一つだと受け止めてきた。 今年6月に天皇、皇后両陛下がオランダ・ベルギーを訪問した際には、先の大戦当時、旧日本軍によって抑留されたオランダ人団体の関係者にも面会した。天皇陛下は訪問日程の後半に記者団の取材に応じた際、メモも見ずにこう言い切った。戦没者記念碑=2026年6月17日、アムステルダム、代表撮影 「過去の歴史は決して忘れるべきではないと思います。過去の歴史を直視して、そして過去の歴史から謙虚に学ぶと言う姿勢が私は非常に大切だと思います」 両陛下に長く仕えた側近は「陛下の歴史観に裏打ちされた言葉だ」と話す。 天皇陛下は、子どもの頃に疎開と敗戦を経験した上皇ご夫妻の元で育てられ、戦争体験や平和の尊さを繰り返し学んできた。「西太平洋戦没者の碑」に花を供えた後、写真の右奥に見えるアンガウル島に向かって拝礼した=2015年4月、パラオ・ペリリュー島 上皇さまは在位中に国内外の戦禍に見舞われた地を上皇后さまと共に訪れて慰霊し、戦後70年の2015年には全国戦没者追悼式での「おことば」に「深い反省」を盛り込んだ。首相のあいさつからはその2年前に「深い反省」の言葉は消え、以降も、2025年の石破茂首相(当時)が「あの戦争の反省と教訓を、今改めて深く胸に刻まねばなりません」と述べた以外、「反省」は使われていない。 上皇さまの側近は当時、「次第に過去の歴史が忘れられていくのではないかという焦りにも似た思いがある」と語っていた。上皇さまが会見で語った「昭和観」 上皇さまは2009年、天皇…【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人中田絢子東京社会部|宮内庁担当専門・関心分野皇室、憲法、平和、政治、運輸関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ8月29日 (土)ネパール土石流 救助活動難航横浜市長が辞職表明中道・立憲・公明の合流断念8月28日 (金)北陸でレベル5大雨特別警報ネパールで大規模な土石流草間彌生さん 97歳で死去8月27日 (木)「ICCは決して負けない」東京の「赤字」2255億円「学校犬」がよりどころに8月26日 (水)コンテンツ産業支える司令塔カナダへの報復関税を表明マイナアプリにリニューアルトップニューストップページへ爆発音のち濁流「ほんの1秒だった」 ネパール土石流、増える犠牲者2:39日野市立病院「9月の給与払えない」財政難に連休も影響、市が支援へ7:00「第3のビール」がビールになる? 酒税一本化で変わるビール市場5:00元厚労官僚のバー店主が三茶から熊本支援 「行政も酒場も同じ」9:30石破らしさ 1年での挫折 時期を逸した「戦後80年所感」6:00「俺は臭い」おならが止まらない47歳 孤独な人生救った二つの転機6:00