インサイド霞が関深掘り図解あり 中津川甫毎日新聞 2026/8/31 17:51(最終更新 8/31 17:51) 1444文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷首相官邸に入る高市早苗首相=首相官邸で2026年8月28日午前9時55分、平田明浩撮影 2027年度予算の要求総額が膨張したのは、高市早苗政権が創設した「『強く豊かな日本』投資枠」で、各省庁が多額の要求をしたためだ。市場はひとまず静観しているが、今後の予算編成過程で財政悪化懸念が広がれば、国債売りを招きかねない。事業を査定する財務省は、年末に向け難しい対応を迫られそうだ。長期金利の上昇に懸念 「概算要求額を見たら、総理の積極財政は『放漫財政』とみなされかねない」。過去最大に膨らんだ概算要求について財務省幹部は、眉をひそめた。Advertisement 2025年10月に発足した高市政権の下で、長期金利の指標である新発10年物国債の利回りは上昇。26年8月中旬には一時2・945%をつけ、政権発足から約10カ月で1ポイント以上も上がった。 国債が売り込まれる背景には、高市政権の「積極財政」による財政悪化への懸念がある。日銀の利上げや物価上昇(インフレ)の影響も作用しているとはいえ「高市政権の財政が、市場の信認を得ているとは言い難い」(政府関係者)との懸念は多い。 長期金利の上昇は、財政を急激に悪化させる。国債発行残高が1000兆円を上回る巨額の規模に積み上がっているため、わずかな金利上昇でも利払い費が大幅に増えるためだ。 実際、財務省は27年度の国債の利払い費について、26年度当初予算比約27%増の16兆5888億円になると計算。市場金利の上昇に合わせ想定金利を引き上げざるを得なかったためで、概算要求の総額を過去最大に押し上げる大きな要因となった。激しい攻防不可避か 今後の焦点は、財務省が各省庁の要求をどう査定するかだ。国の概算要求額(一般会計)の推移 「血税を無駄にしない厳格な査定」を自負する財務省だが、実際には、毎年秋の補正予算で政治圧力のかかった補正予算を、必要性や緊急性に目をつむって認めてきた経緯がある。 要求側の経済官庁幹部は「必要な予算かどうか財務省と『ガチンコ』で議論することになる」と主張。財務省からも「国民の利益に資さない無駄な予算要求は堂々と切る」(幹部)との声が上がっており、異例ずくめの予算編成で激しい攻防が繰り広げられそうだ。「逆転」の発想で 財政規律の維持に向け、財務省が切り札に据えるのが「通年の国債発行額」の管理だ。 予算編成では、基本的に、税収など新年度の歳入見通しから必要な歳出額を差し引き、不足する分を新規国債発行で埋め合わせる。 だが、27年度予算では、この考え方を「逆転」させる方針。市場に放漫財政と受け止められないような新規国債発行額がいくらなのかを先に想定し、その範囲内でしか予算を認めない枠組みを作ろうとしている。 高市早苗首相も7月の記者会見で「当初予算と補正予算を通じた通年の国債発行額を適切にコントロールしながら、必要な財政需要に対応していく」と表明。新規国債発行額の管理を重視する姿勢を明言している。 政府関係者は「事前に通年の国債発行額を決めてしまえば、財政の持続可能性は確保できる。予算要求に上限を設けないことへの『バーター(交換条件)』のようなものだ」と説明。財務省幹部も「今年の予算編成は、年末に決める『通年の国債発行額』がキーワードになる」と明かした。 高市政権は、補助金や税制優遇の廃止・縮小などで財源を捻出していく姿勢も示しているが、現時点では既得権益を守ろうとする政治圧力や各省庁の抵抗に屈して成果はほぼゼロ。外国為替市場への介入資金として管理している「外為特会」も利用しようとしているが、実現するかは不透明だ。【中津川甫】【前の記事】高揚と困惑交錯する「官僚たちの夏」 予算要求の上限撤廃で何が関連記事【最新記事】あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>