AI新世紀インタビュー 町野幸毎日新聞 2026/8/31 06:00(最終更新 8/31 06:00) 有料記事 3176文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷サカナAIの伊藤錬社長=同社提供 米新興企業アンソロピックの「クロード・ミュトス」など最先端の人工知能は「フロンティアAI」と呼ばれる。その性能の高さから米国政府は一時アンソロピックのAIモデルに輸出規制をかけ、世界に混乱が広がった。 各国や日本はどう対峙(たいじ)していくべきか。 毎日新聞の書面インタビューに応じたAI開発のスタートアップ「サカナAI」の伊藤錬社長は、日本にはこの課題で世界に貢献できる「強み」があると説く。【聞き手・町野幸】 <主な内容> ・モデルの技術よりアクセス重視へ ・法規制か技術革新か ・本当のAI主権とは ・次の競争の舞台は…大事なのはAIを評価し統治する力 ――6月にフランス東部エビアンで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)では、AI技術の安全や規制のあり方などについて各国の首脳やAI企業幹部らが議論し、伊藤さんも日本から参加しました。フロンティアAIの利点やリスクに我々はどう向き合っていくべきですか。 ◆G7での議論は会議のルール上お話しできないため、寄稿などで公にしている私自身の見解をお伝えします。 フロンティアAIは、科学研究から行政、産業まで社会のあらゆる営みを底上げする汎用(はんよう)技術です。一方、最重要の課題は、(AIシステムが人間の価値観や目標に沿うよう調整する)「アライメント」などの技術的課題に加え、地政学的なものです。 エビアンで感じたのは、問いが「誰のモデルが最良か」から「フロンティアAIへのアクセスを当然視できるのか」へ根本的に変わったことです。 AIへの信頼はもはやモデルの技術的特性だけでは定義できず、継続的なアクセス、データへのコントロール、そして制度、ガバナンス、国際的パートナーシップの属性へと変わりつつあります。 ――フロンティアAIに関して、アンソロピック社は「開発の減速・停止」を提言しています。今は法規制を急ぐべきなのか、それとも技術革新を優先すべきですか。 ◆開発の最前線にいる企業自身から減速や停止を求める声が出ていることは、警鐘として真剣に受け止めるべきです。ただ、「規制か技術革新か」という問いの立て方自体が狭いと考えます。フロンティアAIの開発動向そのものが各国政府の戦略判断を左右する現在、大事なのは日本として国の考えを持ち、対応することです。 その土台となるのは、AIを自ら評価し、統治する能力です。自ら評価できない国は、選択を他者に委ねることになります。急ぐべきは、独立した評価、監査、ガバナンスの能力の構築です。そうしたAIの評価・統治と技術革新を二項対立でとらえず、両方を同時に育てる段階だと考えています。AIが最高次の地政学的課題に ――米政府が実施した輸出管理措置による影響をどう考えますか。今後日本は米側に対し、どのようにアプローチしていくことが望ましいですか。 ◆このタイミングで、と想像していたわけではありませんが、(米国の輸出管理措置は)いつ起こってもおかしくないことでした。半導体チップだけでなくフロンティアAIモデルそのものが初めて戦略的輸出管理の対象となり、AIが最高次の地政学的課題であることが決定的になりました。 明らかになったのは単一モデル依存のリスクです。一夜にしてアクセスが制限され得…この記事は有料記事です。残り1826文字(全文3176文字) 「クロード・ミュトス」など最先端AIの登場は、人類に新たな脅威をもたらしつつあります。今後どのように向き合っていくべきか。各界の専門家に聞きます AIゴッドファーザーが警告する「人類絶滅」 オードリー・タン氏が説くAIと民主主義 サカナAI社長が語る「日本の強み」 AI安全研究者が展望する超知能AI=9月1日6時公開予定【前の記事】オードリー・タン氏が提唱 民主主義のためのAIの使い方関連記事【最新記事】あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>