オープンソースでWindows互換を目指す「ReactOS」の最新版v0.4.16が公開されました。今回のアップデートは約1年半ぶりとなるもので、インストールのしやすさや安定性、互換性の向上に重点が置かれています。依然としてアルファ版ではあるものの、導入のしやすさやドライバーの改良など、実用性を向上する改良が行われています。インストール体験の改善:統合イメージと新インストーラーv0.4.16の大きな変更点として、bootcdとlivecdが統合されたディスクイメージになったことがあります。1枚のディスクでライブ起動とインストールの両方が可能になり、従来の古めかしいセットアップ画面を避けられるグラフィカルインストーラーも導入されました。ドライバー周りの大幅な修正Windowsアプリとドライバーを動かすことを目標にしているReactOSにとって重要となるドライバーの改良も行われています。ビデオドライバーの不具合修正主要ベンダーのドライバーがメモリを大量に消費する問題に対処し、システムPTEの枠を拡張。AMD環境で発生していたOpenGLの空白ウィンドウ問題も解消。HD Audioの新バスドライバー未完成だった旧実装を置き換え、インストール時のクラッシュを防止。ストレージドライバーの刷新2009年から使われていたUniATAを廃止し、新しいATAドライバーを採用。起動時間の改善に加え、初代Hyper‑V環境でも起動可能に。ネットワークの強化対応アダプターが増え、仮想環境での互換性も向上。非同期接続にも対応。新しいインストール形態、Wineの大幅アップデートと16bitアプリ対応新しいインストール形態として、Windows Server Coreのように、GUIを持たないヘッドレス構成が選べるようになりました。この状態でもWin32サブシステムは動作するため、軽量なサーバー用途や検証環境として使いやすくなっています。また、ReactOSが利用していたWineのバージョン制限が撤廃され、Wine 10.0相当のコードが大量に取り込まれたことで最新のWindowsアプリとの互換性が向上しています。さらに、16bitアプリを動かすためのWineVDMにも対応し、レガシーソフトの動作範囲が広がりました。まとめReactOSはWindows互換を目指す30年近い歴史を持つプロジェクトですが、依然としてアルファ段階で、安定性やデータ安全性は保証できないという点には注意が必要です。それでも、0.4.16では古いWindowsを現代の環境で動かすための選択肢として、実用性を高める機能が多数導入されています。タイトルReactOS公式サイトhttps://reactos.org/ソフトアンテナhttps://softantenna.com/softwares/34-reactos説明Windows NT互換を目指すオープンソースのOS。