現場から2026年8月11日 10時00分有料記事上田学指がない右手を見せてくれる山内きみ江さん。後遺症で手足の感覚がほとんどないという=2026年7月6日、東京都東村山市、上田学撮影戦争とハンセン病のはざまで:前編敬和学園大元教授・藤野豊さんのインタビューはこちら戦後81年となり、ハンセン病患者の隔離を定めた「らい予防法」が廃止されて30年が経つ。病に冒されながらも戦時下を生き抜き、戦後も差別や偏見に悩まされてきた元患者らがいま思うことは。 ハンセン病元患者の山内きみ江さん(92)には忘れられない出来事がある。東京都内の講演会で話していると、男性が割って入るように自らの体験を話し始めた。 「俺はらい病(ハンセン病)の患者を目隠しして、掘った穴に生き埋めにした」 男性は元軍医を名乗った。 軍隊に従事し、出征先の海外で終戦を迎え、食べ物にも事欠くなか、敵軍から逃げ回っていたらしい。そんな環境下で、ハンセン病に感染したらしい隊員2人を殺す計画を立てたというのだ。 「逃げているときに、らい病は他の人にうつると、多くの人に迷惑をかける。医者として見過ごすことはできず、感染経路を断つしかなく殺した」 男性はそう強調した。 山内さんは憤り、こう反論した。「先生は医者でしょう。人の命を助ける人でしょう。あなた、うなされますよ。殺された人たちはまだ苦しんでいますよ」 ◇全生病院(現・多磨全生園)の収容門付近。正門とは別に造られた=国立ハンセン病資料館提供 国立ハンセン病療養所「多磨全生園」(東京都東村山市)で暮らす山内さんは、現在の静岡県藤枝市の農家に生まれた。小学校にあがった頃、耳の後ろに白っぽい斑紋ができたことに気づいた。太平洋戦争が始まった1941(昭和16)年の頃で、それは初期症状だった。体に異変「戦争に勝つまでは辛抱」 戦況が激しくなるとともに…【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人上田学ネットワーク報道本部|首都圏ニュースセンター専門・関心分野都市再開発、まちづくり、消費者問題、教育、福祉・介護関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ8月11日 (火)鶏肉はしっかり加熱を災害救助法の適用、増加傾向「マルサ」にも時代の波8月10日 (月)熊本地震、子どもの居場所はパチンコ店で車内放置506人大学入試に「男子枠」8月9日 (日)長崎、きょう被爆81年フラット35 年3.29%少年ジャンプ100万部割れ8月8日 (土)外国人受け入れ制限 可否検討食料自給率最低 37.11%福岡県「職員守る」条例案トップニューストップページへ日本人女性殺害の罪、元夫を起訴 ハンガリー検察、事件から1年半7:30台風15号、午後に関東上陸か 12日にかけ本州横断、特殊なコース10:02長女が投げ銭1千万円以上、金銭トラブル背景か 千葉の母親殺害容疑21:00ウナギ完全養殖、大幅コストダウン 「ハーフパイプ」型水槽で成功7:00「女性は歌舞伎俳優になれないの?」小学生の難問に小島よしおさんは6:50「らい病患者生き埋め」告白した元軍医 ハンセン病元患者が語る戦争10:00