現場から2026年8月8日 11時00分有料記事マハール有仁州 鎌形祐花 熊本地震の発生から10日が過ぎたが、様々な事情で自宅などで過ごす被災者がいる。居場所を問わない支援のあり方が模索されている。 「涼しい環境で、必要な物資もご用意しています。我慢せず、遠慮せず避難所をご利用ください」。熊本県氷川町は5日から、在宅避難や車中泊をしている被災者向けに、防災無線で呼びかけを始めた。 震度7を観測した町は全壊の住家が約160棟に上る。木村司さん(86)夫妻が住む木造平屋の建物も傾く。棚や障子が倒れたままの室内で在宅避難を続ける。木村司さんの自宅リビングには物が散乱していた=2026年8月4日午後6時20分、熊本県氷川町、マハール有仁州撮影 停電による暑さで家の中に居られず、玄関前に布団を敷いて寝た夜もあった。それでも、「避難所は行く気なか」。 耳が遠くて夫婦の会話が大きな声になったり、トイレが近かったりと避難所では心労がたまる。 大勢の人が肩を寄せるように過ごす環境では落ち着けない、というのが一番の理由だ。町内で「空き巣」があったと聞き、自宅を離れがたい気持ちが強くなった。 現在は電気が戻り、傷みの少なかった寝室で主に過ごしている。 「大きな余震も来んけん、怖くなか」と木村さん。だが、応急の危険度判定の結果、「この建築物に立ち入ることは危険です」と書いた赤紙が壁に貼られている。木村司さんの家は応急危険度判定で「危険」と判断された=2026年8月4日午後6時12分、熊本県氷川町、マハール有仁州撮影「我慢して家に残らんと」 八代市鏡町の西村喜代子さん(86)も被災した自宅でひとり暮らしをしている。2016年の震災では余震の不安から、自転車をこいで片道約20分の避難所に行き、夜を過ごす生活を2週間続けた。 昨年、腰の骨を折って自転車に乗れなくなった。 夜は避難所に行きたいが、毎…【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人マハール有仁州大阪社会部|大阪府警担当専門・関心分野ナショナリズム、近代アジアの歴史・思想関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ8月8日 (土)外国人受け入れ制限 可否検討食料自給率最低 37.11%福岡県「職員守る」条例案8月7日 (金)広島、原爆投下から81年耐震化率 全国平均46.8%レイバン値引き制限の疑い8月6日 (木)食料品の消費税1% 閣議決定日本製紙が会見でおわび夏の甲子園が開幕8月5日 (水)熊本地震 発生から1週間永住許可ガイドライン改定案2026年版の防衛白書公表トップニューストップページへ現れた断層は38キロ 「常識と違う」活動に割れ残りも 熊本地震6:00復興のため「泥酔やめて」熊本県警がXで呼びかけ 災害の対応に影響17:00ロシア唯一の反戦政党、選挙排除の危機 「過激派」指定なら活動禁止5:52「差別でない」知事が表明 「差別」指摘された三重県、アンケ公表へ6:00虫捕り仲間、ガキ大将… 夏の登校日を最後に、みんな会えなくなった7:00高田文夫の粋と文化のDNA 37年続けるラジオは「現代の長屋」10:00