朝日新聞記事2026年8月9日 11時31分(2026年8月9日 12時17分更新)平和祈念式典であいさつする高市早苗首相=2026年8月9日午前11時27分、長崎市、林敏行撮影 長崎は9日、被爆から81年の原爆の日を迎えた。長崎市の平和公園で開かれた平和祈念式典で、高市早苗首相があいさつを読み上げた。高市首相のあいさつ(全文) 81年前の今日、長崎の地に投下された一発の原子爆弾により、多くの方々の貴い命が失われました。 街は一瞬にして焦土と化し、この地におられた方々の日常は瞬時に断ち切られ、家族と過ごす時間も、将来への願いも、すべてが奪われました。 一命をとりとめた方々にも、耐え難い苦難の日々をもたらしました。 内閣総理大臣として、原子爆弾の犠牲となられた方々の御霊(みたま)に対し、謹んで、哀悼の誠を捧げます。 そして、今なお被爆の後遺症に苦しまれている方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 焦土と化した街が、このように美しく復興を遂げたことに、私たちは改めて、市民の皆様が積み重ねてこられたご努力、そして、平和の尊さを強く感じる次第です。 81年前の長崎と広島の惨禍を決して繰り返させてはなりません。 我が国は、「非核三原則」を堅持しており、「長崎を最後の被爆地に」という誓いの下、「唯一の戦争被爆国」の使命として、「核兵器のない世界」の実現に向けた現実的かつ実践的な取組を推進しています。 先般の「核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議」は、厳しい国際安全保障環境の下での開催となりましたが、我が国は、被爆地の方々の思いを伝えながら、「NPT」の維持・強化に向けた結束を各国に呼びかけました。 今後も、「ヒロシマ・アクション・プラン」に基づき、一歩一歩、着実に努力を積み重ねていく決意です。 世界に被爆の実相の正確な理解を広めていくことの重要性は、ますます高まっています。 世界中の指導者や未来のリーダーに被爆地訪問を呼びかけ、被爆の実相に触れていただくことで、核兵器使用の惨禍に関する記憶を継承していく取組を続けてまいります。 被爆から長い年月が経過し、被爆者の方々がご高齢となられる中、多様化する課題に向き合いながら、保健、医療、福祉にわたる「総合的な援護施策」を進めてまいります。 特に、「原爆症の認定」について、一日も早く結果をお知らせするため、できる限り迅速な審査を行うよう、努めてまいります。 「被爆体験者」の皆様に対しても、被爆者の方々と同等の医療費助成を、着実に実施してまいります。 この街には、81年前のあの日を経験した被爆樹木があると伺っています。 強烈な爆風と熱線によって幹を焼かれ、枝を折られても、しっかりと大地に根を張り、再び葉を芽吹かせた被爆樹木の姿は、筆舌に尽くし難い苦しみと深い悲しみの中にあった方々の心に、希望の光を灯(とも)したことでしょう。 被爆樹木の姿は、廃墟(はいきょ)から見事に復興を遂げられた長崎の皆様の姿とも重なります。 市民の皆様の不断のご努力により、「国際文化都市」として今日の姿を築かれた長崎市において、「核兵器のない世界」と恒久平和の実現に向けて尽力することをお誓い申し上げます。 結びに、原子爆弾の犠牲となられた方々の御霊の安寧と、ご遺族、被爆者の皆様、並びに参列者、長崎市民の皆様のご平安を祈念いたします。 令和8年8月9日 内閣総理大臣・高市早苗【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちら関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ8月9日 (日)長崎、きょう被爆81年フラット35 年3.29%少年ジャンプ100万部割れ8月8日 (土)外国人受け入れ制限 可否検討食料自給率最低 37.11%福岡県「職員守る」条例案8月7日 (金)広島、原爆投下から81年耐震化率 全国平均46.8%レイバン値引き制限の疑い8月6日 (木)食料品の消費税1% 閣議決定日本製紙が会見でおわび夏の甲子園が開幕トップニューストップページへ北アルプス・燕岳へ向かう橋が流される 宿泊客ら390人が孤立状態10:56長崎平和宣言、込められた語り部の心 顔にやけど痕、抱いた「痛み」12:00マンションを「押し買い」された92歳女性 続けて押し売り被害も7:00五十肩は登山によくない? 北アルプスで相談会、理学療法士の助言は9:00断らないと年金口座を公金受取用に登録、高齢者1600万人どうする8:00中学受験時、感情が爆発した父の後悔 定期試験で最下位になった長男10:00