インタビュー2026年8月10日 17時00分有料記事聞き手・田中聡子瀬尾夏美さん=池田宏氏撮影 酷暑、ライフラインの寸断、劣悪な環境の避難所――。7月28日に最大震度7を記録した熊本の被災者の人たちが過酷な状況に置かれています。東日本大震災や能登半島地震の被災者たちと関わり続けている作家の瀬尾夏美さんは、「人を大事にしない日本の構造」が被災者の環境をさらに厳しくしていると指摘します。雑魚寝、エアコンなし、車中泊… ――避難所の環境の過酷さが問題になっています。 床に雑魚寝したり、クーラーがなかったり、プライバシーが確保されなかったり。避難所で過ごすのが難しい人たちにとって、車中泊が当たり前の選択肢になり、亡くなってしまう人もいます。 大きな災害があるたびに毎回問題視されてきたのに、今回も同じことが繰り返されている。人権意識が欠如しているとしか思えません。高齢者や、病気や障害のある人など、住み慣れた環境でやっと生活をしていた人にとっては、命を落とす危機的な状況です。このままでは災害関連死が増えてしまいます。 「人の命を大切にする」「一人ひとりを尊重する」ということを最優先にすべきです。被災後も生活は続く ――避難環境だけでなく、家やお店がめちゃくちゃになったり、水も電気もなかったり。何もかもいやになって絶望してしまいそうです。 東北や能登で被災した人たちからよく聞いたのは、被災後しばらくのことについて、「あまり記憶がない」という話です。被災した瞬間のことは鮮明に覚えていても、その後の記憶が飛んでいると言います。きっと、それくらい生きるのに必死だったのだと思います。 熊本で被災した人も、今はそういう状態なのではないでしょうか。水を運んだり、誰かのケアをしたり、片付けをしたり。生きていくための実務がたくさんあります。 ――厳しい状況でも前を向いているんですね。 「前向き」とかではないんじ…【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちら関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ8月10日 (月)熊本地震、子どもの居場所はパチンコ店で車内放置506人大学入試に「男子枠」8月9日 (日)長崎、きょう被爆81年フラット35 年3.29%少年ジャンプ100万部割れ8月8日 (土)外国人受け入れ制限 可否検討食料自給率最低 37.11%福岡県「職員守る」条例案8月7日 (金)広島、原爆投下から81年耐震化率 全国平均46.8%レイバン値引き制限の疑いトップニューストップページへ海水浴場で3人が流される? 子ども含む2人が心肺停止 新潟市15:01「高圧的」「意外と」…特捜検事の取り調べ映像、傍聴人はどう見た?17:18「受刑者の4人に1人が外国人」 誤った数字が拡散し外国人排斥に16:00【更新中】「末吉はかっこよかった」 試合後、沖縄尚学の選手らは17:21100万人の熱気の陰で パナソニック撤退が映す青森ねぶたの行方7:00熊本地震の被災地の光景、なぜ変わらない 瀬尾夏美さんが思うこと17:00