独自2026年8月13日 18時01分有料記事小崎瑶太 川嶋かえ 沢伸也医療機器会社のグループチャットで共有されたとされる投稿の一例。患者のX線画像とともに自社の機器が使われた状況のほか、別の日にも新たに使われることをうかがわせるコメントが書き込まれていた(画像の一部を加工しています) 世界的な医療機器会社が複数の病院から患者のX線画像を不当に入手していた疑いが明らかになった。病院側が個人情報保護法に基づき厳格に管理しなければならないとされるX線画像。会社はどんな目的で集めていたのか。 この会社は整形外科用の機器を販売する「スミス・アンド・ネフュー」(東京都港区)。朝日新聞が確認した同社のグループチャットには患者のX線画像が繰り返し投稿されていた。 患者のX線画像が流出したとされる病院は、医療目的など特定の目的以外で患者の個人情報を利用する際は、本人の同意が必要と規定している。一部の病院は取材に、手術室での画像の撮影や持ち出しは原則として認めておらず、必要な場合は患者の同意を前提とした確認を行う、とした。 スミス社は取材に「許可の有無などについて調査を進めている」と答えつつ、同社の社員が患者の手術の際にX線画像をカメラで撮影することで入手したと説明する。流出を認めた病院の一つは取材に、正当な手続きが取られないまま、執刀医が個人的に持ち出しを許可した可能性があると答えた。大阪公立大医学部付属病院は12日にホームページで「個人情報を含む画像の不適切な撮影ならびに持ち出しに関するお詫(わ)びとご報告」と題するお知らせを公表。患者の同意なく業者による画像の持ち出しが行われたことを明らかにした。業者からは「(病院関係者から)口頭で撮影の許可を得ていた」との説明を受けたが、「そのような事実の確認には至っていない」とした。X線画像「視覚的にいい商品だと示せる」 問題の投稿には画像のほか、執刀医の名前や手術の日程などさまざまなコメントが添えられていたとされる。「大柄な男性でしたが、全く問題なく、オペされていました」と自社製品を使った手術の成功例を紹介。執刀医を名指しして「使用頂きました」と紹介しつつ、別の日に「お代わりいただいています!」と自社製品が再び別の手術に使われることを示唆する記述もあった。 特定の大学名を挙げたうえで…【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人小崎瑶太さいたま総局|埼玉県政担当専門・関心分野平和、災害、憲法、音楽、調査報道沢伸也編集委員|調査報道担当専門・関心分野埋もれている社会問題関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ8月13日 (木)トヨタ元社長が死去日航ジャンボ機墜落から41年企業倒産が14年ぶり高水準8月12日 (水)イオン再入館「認めた」日航機墜落事故 きょう41年原爆ドーム 世界遺産30年8月11日 (火)鶏肉はしっかり加熱を災害救助法の適用、増加傾向「マルサ」にも時代の波8月10日 (月)熊本地震、子どもの居場所はパチンコ店で車内放置506人大学入試に「男子枠」トップニューストップページへ患者のX線画像、9病院から流出か 医療機器会社員が撮影し社内共有18:00独自プーチン氏訪問、日本へ「仕切り直し」のメッセージか 専門家の見方17:46千葉県に線状降水帯発生、災害発生の危険度が急激に高まる 気象庁18:26皇室典範の議論 秋篠宮さま「生身の人間、色々と思うところある」16:31書店から消えた本に「復刊」で光 「Re文庫」「書物復権」9:00ぐにゃぐにゃのレールに線路ふさぐ電柱 不通のJR鹿児島線はいま8:00