2026年7月30日 18時54分仙道洸大阪地裁での判決を受けて、勝訴を原告らに報告する弁護団=2026年7月30日午後、大阪市北区、仙道洸撮影 2011年に経営破綻(はたん)した「安愚楽(あぐら)牧場」による和牛商法をめぐり、消費者の被害が拡大したのは政府が適切な規制を怠ったからだとして、近畿地方の出資者142人が国に約4億3千万円の賠償を求めた訴訟の判決が30日、大阪地裁(斎藤毅裁判長)であった。地裁は、国が業務停止命令などを怠ったのは違法だと認め、計約3億8千万円の賠償を命じた。 安愚楽牧場の「和牛オーナー制度」では、出資者に繁殖牛を割り当て、生まれた子牛を食肉加工するなどした利益を配分していた。しかし出資者数に対して牛が不足し、架空の牛を割り当てるなどした末に破綻(はたん)した。出資者は全国で約7万3千人、被害金額は約4200億円に及ぶとされる。 判決によると、農林水産省は09年1月に安愚楽牧場の本社などに立ち入り検査を実施。平行して直営牧場の調査も進め、牧場側のデータと、直営牧場で実際に飼育される牛の数が9千頭以上違うことを確認した。だが「直営牧場から委託牧場に移した」などとする牧場側の釈明に対し、裏付け資料の提出などを求めなかった。 判決は、追加説明や資料を求めていれば、相当数の繁殖牛が存在しないと把握できたと指摘。その後も牧場側が出資者に実態と異なる説明を続けるおそれがあったことから、遅くとも牧場側の釈明を聞いた09年3月末には、預託法に基づく業務停止命令などの規制権限を行使すべきだったと判断した。 その後も権限を行使しなかったことは「著しく合理性を欠く」として、それ以降に牧場側に入金された出資額について、国に賠償を命じた。判決まで12年、弁護団「夢を見ているよう」 この訴訟は14年に提訴され、地裁判決が出るまで12年間を要した。判決後、弁護団の一人は「夢を見ているようだ。勝たせてくれてよかった」と話した。 判決を受けて農水省は「判決内容を精査した上で、関係省庁とも協議して適切に対応する」とのコメントを出した。この記事を書いた人仙道洸大阪社会部|裁判担当専門・関心分野司法、在日コリアン、在日外国人関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月30日 (木)爆発事故でイオンが会見最低賃金 1176円で決着体育館 クーラー設置率22.7%7月29日 (水)熊本で震度7高木美帆さんに国民栄誉賞小学生の歯並び、習慣にカギ7月28日 (火)作家の東野圭吾さん死去 68歳食料品の消費税1% 方針固める「声の権利」保護 報告書案に7月27日 (月)飛鳥・藤原の宮都 世界遺産にW杯の投稿、誹謗中傷700万件子どもの夏かぜ、今年も流行トップニューストップページへ高市首相、27年4月の消費減税を表明「2年後責任もって元に戻す」18:39ひろゆき氏と泉房穂参院議員が新党設立 統一地方選で候補擁立目指す17:30フーシ幹部「サウジ船は沈める」 日本などの船は許可条件に容認16:00熊本地震、死者34人と県発表 イオンモール熊本では従業員7人死亡18:34地震の夜に政治資金パーティー 自民福岡県議団の会長「想像できず」15:01中村七之助が男装の女盗賊に「色々なもの手がけたい」 8月歌舞伎座9:00