2026年7月29日 19時30分上保晃平東京地裁と東京高裁が入る庁舎=東京都千代田区 首都圏でタクシー事業を展開する「飛鳥交通グループ」が所属運転手の歩合給を引き下げたのは違法だとして、運転手133人がグループ3社を訴えた訴訟の判決が29日、東京地裁(上村考由裁判長)であった。判決は「引き下げは無効」と認め、運転手側が求めた未払い賃金の全額にあたる計約5060万円を支払うよう3社に命じた。 2022年11月、国土交通省は東京23区と武蔵野市、三鷹市のタクシー運賃を引き上げた。これに伴い、3社は初乗り運賃などを値上げした。 その際、3社は就業規則を変更し、運転手の歩合給の計算率を切り下げた。裁判では「値上げによって従来通りの仕事量でも賃金は増えるので、不利益変更ではない」と主張していた。 だが判決は、変更前の計算率による賃金との差額が月10万円を超える人もいるとして、不利益変更だと認めた。3社は変更の必要性や相当性を具体的に証明しておらず、労使交渉に誠実に応じなかったとも指摘。歩合給の引き下げは労働契約法に反し、無効だと結論づけた。 原告弁護団によると、運賃改定をきっかけとした歩合給引き下げはタクシー業界で広く行われているという。今回の判決については「不当な賃下げに歯止めをかけるもので、全国的な影響は大きい」としている。 飛鳥交通は「内容を精査し、適宜対応する」とコメントした。この記事を書いた人上保晃平東京社会部|裁判担当専門・関心分野社会保障、障老病異、社会思想関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月29日 (水)熊本で震度7高木美帆さんに国民栄誉賞小学生の歯並び、習慣にカギ7月28日 (火)作家の東野圭吾さん死去 68歳食料品の消費税1% 方針固める「声の権利」保護 報告書案に7月27日 (月)飛鳥・藤原の宮都 世界遺産にW杯の投稿、誹謗中傷700万件子どもの夏かぜ、今年も流行7月26日 (日)やまゆり園事件から10年寝る前のスマホ 睡眠短い傾向夏山での遭難、過去最多トップニューストップページへ熊本地震の活断層か地表にくっきり 新幹線も断層上で停車、現地ルポ18:00「真っ暗で煙吸った」 崩落のイオンモール、途絶えた彼女のLINE16:00防災拠点だったイオンモール熊本で爆発事故 協定結ぶ自治体は困惑19:158万戸が断水、ずれ落ちた高速も インフラへの影響、一夜明けてなお19:03消費税1%に与野党合意できず、首相「方針を早急に検討」 国民会議18:51長期金利、高市政権でなぜ上がる? 金利を2つに分解、見えたリスク17:34娘は生前「将来の自分に会いたい」と言った 希少がん医療、日米の差5:00