悪役はいない、でも怖い エゴと嫉妬が渦巻く夏目漱石の「行人」

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毎日新聞 2026/8/2 08:30(最終更新 8/2 08:30) 有料記事 2161文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷「行人」の魅力について語る深町博史さん=京都市北区で2026年4月8日午後1時6分、三角真理撮影 結婚って、してもしなくても大変。夫婦になったからといって仲よく暮らせるわけではないし、独身でいれば周りからとやかく言われる。夏目漱石の「行人」を読んで、そう思った。漱石研究者で大谷大非常勤講師の深町博史さん(42)に登場人物の心を読み解いてもらった。【三角真理】 主人公二郎が語り手となって、兄の夫婦関係を描く。兄の一郎は妻お直(なお)とギクシャクしており、その原因を二郎にみている。二郎が妻と“いい関係”になっていると疑っているのだ。そんな目から解放されたいと二郎は家を出るが、一郎夫婦の仲がよくなることはない――。最も親しいはずの人が最も遠くに 深町さんが「怖さを感じる」と何回か口にした。 一つは知的であることの怖さ。一郎は学者で見識があるが紳士気取りなところもある。そのため「お直の心を知りたい」と思っても面と向かって聞くことはせず、「妻の心を研究しなければ」と、妻をも“研究対象”のようにみる。さらに自分の正しさを誇示するために、都合のいい文学や科学を引っ張りだし、有無を言わせない雰囲気を作る。ただし周りはついてこない。その光景はちょっとこっけい。深町さんは「頭の良さは役に立たず、むしろ科学に振り回されている。人は知識だけでは生きられないということ」とみる。 もう一つは人間関係の怖さ。一郎は…この記事は有料記事です。残り1607文字(全文2161文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>