教育のいま:山で向き合う「苦しさ」の意味 登山家・野村良太さんの原点

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教育のいまインタビュー 小林大輝毎日新聞 2026/8/2 10:00(最終更新 8/2 10:00) 有料記事 3707文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷積雪期の日高山脈を歩く野村良太さん=野村さん提供 北海道の中央部には、南北600キロ以上にわたって一直線に山が連なる。高い所では標高2000メートルを超え、冬は分厚い雪に覆われる。 札幌市在住の登山家、野村良太さん(31)は2022年、宗谷岬(稚内市)から襟裳岬(えりも町)まで続く山々を積雪期に63日間で単独踏破し、優れた冒険家に贈られる「植村直己冒険賞」を受賞した。 他人との勝負ではなく、自分がやりたいことに全力を注ぎたい――。ぶれない登山スタイルの原点について聞いた。【聞き手・小林大輝】 <主な内容> ・小中高は野球に没頭 ・「緊急家族会議」で熱弁 ・史上初の単独踏破 ・自分の意思だからこそメニューをこなすだけの日々 大阪府豊中市で生まれ育ちました。 近くには六甲山など高い山もありましたが、子どものころは遠くから眺めて「ああ、山だな」と思うだけ。 そこには道があって、山頂まで行ける――。 そんなふうに思いを巡らせることはありませんでした。 体を動かすことが好きで、最初はサッカーに興味を持ちました。 サッカー熱のピークは、日韓ワールドカップ(02年)が開かれた小学2年生のころでした。 学校の休み時間に校庭に出て、友達とサッカーを楽しみました。 意外とミーハーなところがあって、小学3年からは地元の少年チームで野球を始めました。 きっかけはプロ野球・阪神タイガースのリーグ優勝(03年)です。 それ以来、野球に打ち込むようになり、中学でも野球部に入りました。 ポジションは遊撃手と二塁手を中心に内野を守ることが多かったです。 野球部では基礎体力を付けるため、冬の間はなかなかボールに触れさせてもらえませんでした。 走り込みばかりやらされ、「俺、何部にいるんだっけ?」と分からなくなることも。 走るのは好きでも得意でもなく、ただ顧問の先生や監督にしかられないようメニューをこなす日々を送りました。 今振り返ると、大人が自分を導こうとした結果、かえって自分で何かを見つけたり、決めたりする経験を積めなかったようにも感じます。 高校は勉強に励みながら野球にも打ち込める府内の進学校に入学しました。 周りには京都大を目指して猛勉強する生徒が多かったものの、公立校では珍しく50メートルプールが完備され、体育の授業も厳しかったです。 甲子園を目指した12年の高校最後の地方大会では5番・二塁手を任されましたが、2回戦で敗退しました。 3回戦に進めば強豪校と対戦できたので、「やりきった」という感覚はそこまでありません。 涙を流す仲間たちを横目に、あまり悔しさを感じていない自分自身に気付きました。 元々、誰かと争うことには関心が薄く、良い試合とプレーさえできれば満足していました。今考えると、自分との戦いでもある登山に通じる感覚のようにも思えます。 チームの一員として戦っている以上、そんな感覚を持つことに後ろめたさがあって、仲間と同じように「負けて悔しい」と感じられたときは、どこかホッとした気持ちになりました。 もちろん試合に出られるよう努力しましたが、「自分が出たらあいつは出られないんだよな」と、レギュラーになれない仲間のことが気にもなりました。北海道で登山と出合う 高校卒業後は親元を離れたいと考え、1年の浪人生活を経て14年に大阪から遠く離れた北海道大に進学しました。 高校の修学旅行で小樽市や夕張市など北海道に足を運び、北海道に興味を持っていました。 「北海道らしいことをやりたい」と思い立ち、道内の山を登る「ワンダーフォーゲル部」に入部しました。 北大には山岳部もありましたが、山を登りながら旅を楽しむワンダーフォーゲル部の方が自分に合うと感じたからです。 入部するまで、登山はほぼ未経験でしたが、仲間と一緒に大雪山…この記事は有料記事です。残り2162文字(全文3707文字)【前の記事】小1の娘の担任教員が盗撮容疑で逮捕、そのとき母親は…関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>