「スキマ」に浸る古都時間 森見登美彦さんが語る奈良の楽しみ方

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インタビュー 中里顕毎日新聞 2026/7/31 11:00(最終更新 7/31 11:00) 有料記事 2893文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷現在も奈良で暮らす森見登美彦さん。地元の「優しい山」を見て原点に立ち返った=東京都千代田区で2026年6月24日午後0時21分、中里顕撮影 最近、その地名をやたらと耳にする。いにしえの都・奈良である。昨年は首相が誕生、そして今年は世界文化遺産登録のニュースだ。古都だけに、とにかく話題に「こと」欠かないが、実のところ、私は奈良に行ったことがない。ならば、まだ何も知らないのをいいことに、その魅力を知る人にじっくりと話を聞きたい。真っ先に思い浮かんだのが奈良県在住の人気作家、森見登美彦さん(47)だ。ノリノリで地元色全開 戦前の文豪を思わせる格調高い文章を操り、「ヘンテコ」で「オモチロイ」世界を小説にしてきた森見さん。その代名詞は京都だ。失恋にもだえる京大生の姿を描いたデビュー作「太陽の塔」を皮切りに、山本周五郎賞を受賞した「夜は短し歩けよ乙女」など、歴史ある街ならではの不思議な雰囲気を作品に投影してきた。 しかし、今回の話題は奈良である。取材への思いが先立って連絡を取ったが、やはり聞くべきは京都ではないか。代表作の一つ「四畳半神話大系」の一節のように「責任者に問いただす必要がある。責任者はどこか」などと問い詰められたらどうしよう……。 そんな心配はもちろん無用だった。東京都内の待ち合わせ場所であいさつした森見さん。まさしく「折目正しい」という言葉がふさわしい人だ。タクシーに乗り込むと、その名を冠した文学賞の選考委員を務めていた松本清張作品の魅力について穏やかな口調で語ってくれた。 一つ一つの質問を丁寧に聞き、筋道の通った言葉で返してくれる。時折のぞかせる関西言葉のイントネーションが優しい。 生まれ故郷である奈良について話を向けると、穏やかな語り口を崩さず、それでいてノリノリで語り始めた。 「子どものころは家族で(大和)西大寺駅前にある『ならファミリー』のマクドナルドでセットを買って、平城宮跡でピクニックのように食べて遊んだ。『奈良そごう』に行って帰るのが黄金の日曜日のパターンでした」 「ならファミリー」は大型商業施設、「奈良そごう」はかつて営業していた百貨店。いきなり地元色全開である。 平城宮跡は1998年に世界文化遺産に登録された「古都奈良の文化財」の構成資産の一つ。藤原京から遷都した「710年」を覚えた方も多いだろう。一帯の広々とした風景に子ども時代の森見さんは想像力をかき立てられた。「建物がどこにあったのか想像したり、世界の果てについて考えたりしていた」 森見さんは著作で「妄想」という言葉をよく使う。イマジネーションと言い換えると少し乱暴だろうか。小説の京都が魅力的なのは、目に見えない部分をも描こうとしているからかもしれない。なだらかで優しい山 奈良県北西部の生駒市で生まれた森見さん。幼稚園から小学4年生まで大阪で過ごし、再び生駒市で生活するように。中学高校は奈良市内の学校に通い、大学進学で京都に引っ越した。 ペンネームの「登美彦」は…この記事は有料記事です。残り1722文字(全文2893文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>