MicrosoftがWindows 11のUIを本格的に刷新し、長年残っていたレガシーコードを段階的に廃止してWinUI3へ統一する方針を明確にしています。これまでWindows 11は、モダンなFluent DesignのパネルとWindows 95時代の古いダイアログが混在し、統一感の欠如が指摘されてきました。今回の再設計は、その根本的な解決に踏み込むものです。本気度が見える「プロパティ」ダイアログの再構築Windows 11では最近、完全にWinUI 3で作り直されたファイルのプロパティダイアログが発見され注目を集めました。このダイアログは単なるテーマ変更ではなく、内部コードから刷新されており、WebView2の痕跡もありません。Microsoftのデザイン責任者March Rogers氏も「これはWinUI3で再構築したもの」と明言しており、これまでの低リスクであるものの小手先だけだった対応とは一線を画す取り組みとなっています。Hi Leandro, the file properties dialog was rebuilt in WinUI3. We do have a few places where we implemented dark mode support in the legacy UI as a low risk quick fix, but our plan is to bring more of the Windows UI to WinUI3.— March Rogers (@marchr) July 22, 2026 Windows 11では、これまで古いUIにダークモードを後付けした結果、画面が白くフラッシュするなどの不具合が発生したことがありました。こうした経験から、Microsoftはレガシーコードの延命ではなく、根本的な刷新が必要だと判断したと見られます。WinUI 統一で期待されるメリットとデメリットWinUIはGPUアクセラレーションを前提としたモダンなUIフレームワークで、以下の改善が期待されています。UIの一貫性向上パフォーマンス改善RAM使用量の削減(ただし現時点では課題も残る)新デザインによって動作が重くなるような印象がありますが、WinUI化された「Run」ダイアログは旧版より高速に動作しており、刷新が必ずしも重くなるわけではないことが確認されています。ただしWinUIには以下のような課題も残されています。メモリ使用量がまだ高いリサイズ時にティアリング(描画の乱れ)が発生するファイルエクスプローラーのホームタブはWinUI由来の原因で読み込みが遅いWindows検索は依然WebView2ベース特に期待されているスタートメニューのWinUI化は、メモリ最適化が重要となるため慎重に進められているようです。開発者にとっての期待もMicrosoftはWindows用のUIフレームワークを、Win32 → MFC → WinForms → WPF → Silverlight → UWP → WinUI…と次々に変更してきまました。開発者はどのUIフレームワークを信頼したらいいのかわからない状況が続いていましたが、今回、MicrosoftはWinUI 3の「3」を名称から外すほど、長期的にコミットする姿勢を示しています。30年ぶりにプロパティダイアログを作り直したことは、その本気度を象徴する出来事であり、開発者の混乱がついに収束する可能性があります。まとめWindows 11でのWinUIの本格採用により、UIのパッチワーク状態が改善され、統一されたモダンUIへ統合されることが期待されています。WinUIの改善が進めば、スタートメニューを含む主要コンポーネントが順次刷新され、Windows 11 全体の操作感がより軽快で一貫したものになるとみこまれます。またWindows開発者にとってもUIフレームワークの決定版としてWinUIを信頼できることになりそうです。[via Windows Latest]