2026年7月29日 20時30分太田悠斗原告の西清孝さん(左)と佐藤万奈さん。この日「直接思いを伝えられたことに意義があった」と話した=2026年7月29日、札幌市内、太田悠斗撮影 婚姻の際、夫婦別姓を選べない民法や戸籍法の規定は憲法に違反するとして、国に損害賠償などを求めた訴訟の本人尋問が29日、札幌地裁であった。原告の札幌市の事実婚の夫婦が証言した。 こんなに苦しいのは、どうしてだろう。 佐藤万奈(まな)さん(39)は、自身の氏を失った時のことを振り返った。 初めは、自分を責めた。「もっと前から名字について話し合っていたらよかったのかな」 職場のことも責めた。旧姓で呼んでほしいと頼むと、上司が言った。「どうしてこだわる?」 愛する人も恨んだ。婚姻届を書くとき、夫の氏を選択する欄にチェックするよう頼まれた。 夫の西清孝さん(34)は驚いた。「名字を変えさせた自分が、妻を傷つけていたのか」 身の回りの夫婦は、みな女性が名字を変えていた。「最初は嫌だったけど慣れるよ」と母親や同僚は言っていた。 結婚することで改姓するのは、自分じゃない。他人事のように考えていた。 妻の気持ちを聞いて気づいた。自分も「改姓したくない」という意思を持った当事者なのに、妻に選択を押しつけていた。 法律婚を解消して事実婚に。そして夫婦で原告となった。今は「法制度を放置している国」と、2人でたたかう。 西さんは最後、証言台で訴えた。 「一見平等に見える婚姻の制度には、改姓する側としない側に不平等があるんです」この記事を書いた人太田悠斗北海道報道センター|司法担当専門・関心分野共生、外来種、生きづらさ関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月29日 (水)熊本で震度7高木美帆さんに国民栄誉賞小学生の歯並び、習慣にカギ7月28日 (火)作家の東野圭吾さん死去 68歳食料品の消費税1% 方針固める「声の権利」保護 報告書案に7月27日 (月)飛鳥・藤原の宮都 世界遺産にW杯の投稿、誹謗中傷700万件子どもの夏かぜ、今年も流行7月26日 (日)やまゆり園事件から10年寝る前のスマホ 睡眠短い傾向夏山での遭難、過去最多トップニューストップページへ防災拠点だったイオンモール熊本で爆発事故 協定結ぶ自治体は困惑19:15熊本地震で「シリコンアイランド」に打撃 半導体工場再開めど立たず19:208万戸が断水、ずれ落ちた高速も インフラへの影響、一夜明けてなお19:03消費税1%に与野党合意できず、首相「方針を早急に検討」 国民会議18:51イランが米軍基地を攻撃、米国は親イラン組織を空爆 戦闘再燃の恐れ20:30娘は生前「将来の自分に会いたい」と言った 希少がん医療、日米の差5:00