毎日新聞 2026/7/30 16:00(最終更新 7/30 16:00) 有料記事 2464文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷蒸気機関車(SL)のけん引で呉線の仁方-安芸川尻間を走る急行列車。当時は、両側に田畑が広がっていた=広島県で1967年3月24日、大木茂さん撮影 「ディスカバー・ジャパン」。旧国鉄が1970年代に展開したキャンペーンを覚えているだろうか。谷村新司が作り、山口百恵が歌ったCMソング「いい日旅立ち」とともに、日本の原風景といえそうな田園風景を走るローカル線に憧れを抱いた人も少なくないはずだ。 それから半世紀近くたった今年5月、よく似たタイトルのフォトエッセー「ディスカバード・ジャパン」(現代書館)が刊行された。「鉄道沿線に見るこの国の姿、今昔(いまむかし)」という副題にもそそられて、さっそく読んでみた。ところが期待に反して、半世紀を経た変貌ぶりにがくぜんとした。国土の荒廃がここまで進んでいるのか、と。SL時代と対比 刊行したのは、東京都世田谷区の写真家、大木茂さん(78)だ。高校生時代からの約10年間で、電化が進み淘汰(とうた)されつつあった蒸気機関車(SL)の姿を撮ろうと、四国と沖縄を除く全国を回った。そして2016年ごろから約10年かけて、かつて撮影した場所を再訪し、同じアングルで撮影。約300地点で新旧の写真を並べて対比させた。B5判、フルカラー512ページで、重さ1130グラムという分厚い大作だ。 本のタイトルを直訳したら「日本再発見」になりそうだが、大木さんによると「ディスカバード(discovered)」は「発見(discover)」の過去形ではない。「cover(覆う)」に否定の接頭辞「dis」を付け「カバーをはがす」という意味にした造語だ。昔と今の写真を対比して見ることで、「成長と発展」という「仮面」をはがされた現実の姿に気付いてほしい、との思いを込めたそうだ。ホームは閑散、人影まばら 再訪を始めた理由は単純だ。70歳を目前に仕事に余裕が生まれたため、ふと「高校生の時に行ったのと同じ場所に立ってみるか」と思いついただけだった。自宅に保管していた古いネガフィルムを久しぶりに取り出し、ネガケースに書き込んだ記録を基に、昔の撮影地を探し回った。ところが実際にたどり着くと、あまりの変貌ぶりに言葉を失った。 その一例が、広島県の瀬戸内海沿いを走るJR呉線の沿線だ。旧国鉄時代の67年に撮った時に走っていたSLが、再訪した16年は電車に替わっているのは当然だろう。しかし大木さんが驚いたのは…この記事は有料記事です。残り1525文字(全文2464文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>