現場から2026年8月2日 11時30分大西英正 高橋俊成自宅の片付けをする吉永義久さん。右腕には地震で壁に打ち付けたあざが残る=2026年8月2日午前8時56分、熊本県八代市、高橋俊成撮影 熊本地震の被災地は2日も危険な暑さが続いている。2日に開かれた県の災害対策本部では7月30日に車で避難している最中に熱中症の症状で搬送された70歳女性が死亡したことが明らかになった。3日には最高気温が40度の酷暑日となることも予想されている。強まる暑さに、住民は疲れと不安を募らせる。 最大震度7の揺れに襲われた氷川町。2日朝、木村稔さん(73)は倒壊した自宅で片付け作業をしていた。 地震当時、木村さんは外出していたが、妻の春美さん(74)は自宅のリビングにいた。隣の台所や奥にあった玄関は、その上の2階部分がそのまま落ちてきて、潰されている。 今は娘の友人宅に身を寄せる。「免許証とか大事なものを取りに来たのだけど……。昼間はとても作業できる気温じゃない」。この日は午前8時半ごろから1時間ほど、片付けなどをした。春美さんは「ここから先、どうして生活していいのか……。ちょっと見通しが立ちません」と話した。 熊本県八代市鏡町の自宅で2日朝、吉永義久さん(85)は片付けに追われていた。「暑か、暑か。暑くて進まんよ」。激しい揺れで家の中は物が散乱し、どうにか運び出したタンスやテーブル、冷蔵庫などが、玄関先に無造作に積まれていた。 地震当時は自宅にいた。「縦揺れも横揺れもひどかった。なごう続いたなあ」。右腕には赤黒いあざが残っている。外に逃げようとした際、激しい揺れに突き飛ばされ、壁に打ち付けたという。 週末に熊本市内に住む長男が来て片付けを手伝ってくれているが、自宅が元通りになるめどは立たない。「熱中症になるけんね」と突き刺すような日差しに顔をしかめた。 熊本県は2日午前に災害対策本部を開き、災害関連死の疑いがある死者が初めて確認されたと発表した。 県によると、死亡したのは、地震後に車中で避難をしていた県内の70代の女性。熱中症の症状で7月30日に病院に搬送されたが、その日に死亡が確認されたという。 県によると、死者はこの女性を含めて2人増え、地震との関係を確認中の2人を含めて計38人になった。この記事を書いた人高橋俊成大阪社会部|交通・災害担当専門・関心分野鉄道・車・航空機など交通全般、人口減少、裁判関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ8月2日 (日)高額療養費、負担上限引き上げ猛暑の熊本被災地 断水続くW杯の子会社設立案撤回8月1日 (土)政府・日本銀行が為替介入サッカーW杯をボイコットへ辺野古事故 安全管理に「不備」7月31日 (金)食料品の消費税1%へ避難所の環境、改善されず韓国W杯敗退で国会聴聞会7月30日 (木)爆発事故でイオンが会見最低賃金 1176円で決着体育館 クーラー設置率22.7%トップニューストップページへ「すでに複合災害」熊本地震と猛暑 識者が呼びかける「被災後防災」11:01帰省中に行方不明の男児を無事発見 2歳児、岡山県内の山で見つかる9:18中国で遺伝子治療の6歳女児が死亡 安全性軽視か、米報道を受け調査7:00中古マンション価格、広がる「ワニの口」 売り手は強気、買い手は?8:00欧米で急成長の女性スポーツ、収入は約4900億円 日本の現状は?9:00全てはE=mc2から始まった ロシアが繰り返す威嚇、核の脅威今も19:00