2026年10月2日 17時50分真田嶺 中野浩至車の前に置かれたカーシェアリングサービス「タイムズカー」の看板=2026年10月1日午後3時4分、東京都中央区、野口駿撮影 カーシェアリングサービス「タイムズカー」のシステムが外部から不正なアクセスを受け、最大約660万件の会員情報などが漏洩(ろうえい)した。大手企業や官公庁などを標的とした不正アクセスによる情報漏洩は7月以降、増加傾向にあるといい、専門家は防御策としてシステムを改めて点検するよう求めている。 デジタル庁は9月、政府職員らの個人情報約24万6千件が漏洩した可能性があると明らかにした。デジタル庁が各府省庁に提供する基幹ネットワークシステムに対して不正アクセスがあり、職員らの氏名、メールアドレス、電話番号、住所などが流出した可能性があるという。 冷凍食品大手ニチレイでは、7月にサイバー攻撃を受け、取引先や従業員の氏名、住所、電話番号などの個人情報5万3千件超が漏洩した。 コンビニエンスストアのセイコーマートも9月、会員情報を保有するサーバーに不正アクセスがあり、約57万人分の個人情報が漏洩した可能性があると発表した。 東京メトロも9月、不正アクセスによってポイントサービスの会員が登録しているメールアドレス約5万9千件が閲覧または取得された可能性があると明らかにした。 「ここまで情報漏洩の事案が短期間に相次ぐことは異様で、記憶にない」 企業のサイバーセキュリティー対策を手掛けるマクニカのセキュリティ研究センターで、日系企業を狙うサイバー攻撃の動向などを分析している瀬治山豊さんはそう語った。 瀬治山さんによると、企業のシステムが不正アクセスを受け、個人情報が漏洩するなどした事案の発表件数は7月から9月にかけて増加傾向にある。被害を受けた業種も多様で、瀬治山さんは「攻撃者側が特定の企業や業種に狙いを定めず、AI(人工知能)を休みなく動かして脆弱(ぜいじゃく)性があるサイトを探っている可能性も否定できない」と指摘する。 今、どういう対策をとればいいのか。瀬治山さんは「自分たちのシステムを改めて点検することが大事」と語る。「被害を受けた各企業からどのような穴をつかれたかヒアリングして、統合的に分析できないと効果的な対策がとれず、被害は止まらないかもしれない」との懸念も示した。【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人真田嶺東京社会部|サイバー、ネット、AI専門・関心分野SNS、移民、国際情勢、ポッドキャスト中野浩至東京社会部専門・関心分野税務、独占禁止法、事件・事故関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月2日 (金)「ゾンビたばこ」問題が波及売り手市場、変わる「内定」福島以外の除染土処分進まず10月1日 (木)ニデック 純損失5646億円「声の権利」認める判決「核のごみ」調査を受け入れ9月30日 (水)富山市が人口水増しかiPS細胞の心筋シート実用化東大総長に藤垣裕子氏 女性初9月29日 (火)大規模修繕の談合、排除命令脚本家の倉本聰さん死去 91歳東山紀之氏、社長退任を発表トップニューストップページへ簗農水相、「予算カット」働きかけを否定 音声は「聞いていない」17:59津市で住宅火災、3人の遺体 4~13歳の子4人安否不明 2人けが17:31プルデンシャル生命に業務停止命令を検討 金融庁、3カ月を軸に調整17:33【更新中】「攻めの統合だ」東北の地銀3行、経営統合に向け協議表明16:44「旅行していただけなのに」 両親の宝物、3歳の命を奪った飲酒運転4:00紙の本が消える前に 書店、流通、製本業が取るべき進路を3氏に聞く9:00