Microsoftは9月30日、Windows App SDKの最新の実験版「Windows App SDK 2.5 Experimental」を公開しました。最新版には、Windows AI関連の強化、コードベースのテーマリソースのバインディング機能の追加、DataTemplateの改良、新しいTableViewとChartコントロール、WinUI 3のインク機能サポートなど、さまざまな新機能が含まれています。TableViewとChart──待望の基本UIがついに実験版へ今回のExperimental版の目玉はやはりTableViewとChartの追加です。TableViewは、グループ化、ソート・フィルタ、列のリサイズ、ヘッダーやセルのツールチップ、カスタムヘッダーのテンプレート化といった企業アプリでは必須の機能を揃えています。これまでWinUIには純正の表形式UIが存在せず、コミュニティ製やサードパーティ製に頼るしかありませんでした。今回の追加は非常に大きな意味を持ちます。また、WinUI 3向けの新しいChartコントロールも実験版として登場しました。折れ線、面グラフ、棒グラフ、軸・凡例・ラベル・マーカーの設定など、基本的なデータ可視化が純正で提供されることになります。業務アプリやダッシュボード系アプリの開発が一気に楽になることが期待されます。メモリリークやリソース管理の改善さらに、WinUIのリソース管理に関する問題修正も多数含まれています。アプリが表示状態のストーリーボードを繰り返し生成したり、静的リソースやテーマリソースを繰り返し解決したりすると、メモリ使用量が増加する問題が修正されています。タブやページの破棄後に到達不能となったネイティブWinUIオブジェクトのクリーンアップ処理も改善されています。まとめWindows App SDK 2.5 Experimentalではその他、Windows AI関連の強化や、コードからテーマリソースをバインドできる新APIの追加、DataTemplateをコードで生成できる新しいコンストラクタの追加、インキング機能の改良など、WinUI 3の弱点を埋める改良が含まれています。まだExperimental段階ではあるものの、「WinUIを本番環境で使えるフレームワークにする」というMicrosoftの強い意志が感じられるアップデートとなっおり、正式版での採用状況にも注目が集まります。