2026年6月10日 9時00分有料記事編集委員・大久保真紀日本子ども虐待防止学会の前理事長で、小児精神科医の奥山真紀子さん=2026年5月7日午後4時13分、大久保真紀撮影 朝日新聞は、子どもたちの心身とその後の人生に甚大な影響を与える性暴力について考える企画「子どもへの性暴力」を、2019年12月から7年にわたり紙面とデジタル版で展開してきました。この間、社会はどう変わったのか。今後の課題は何か。シリーズを終えるのに際し、性暴力を受けた多くの子どもたちにかかわってきた、日本子ども虐待防止学会前理事長で、小児精神科医の奥山真紀子さんに聞きました。社会が被害の影響の大きさを認識 性被害の体験は、なかなか語れることではない。「子どもへの性暴力」連載が始まった2019年当時、新聞やテレビといった報道機関の中で性暴力はあまり取り上げられていなかった。 いわばタブーとも言えるその領域で、あらゆる角度から考え、一人ひとりの被害者を探し出し、信頼を得ながらコツコツ話を聞けたのは、とても意味があると思う。 連載によって、社会の人々が広く「こんなことがあるのだ」「被害の影響はこれほど大きいのだ」と認識するに至ったのではないか。 最近は、性暴力に対する社会の見方も変わってきた。 19年以降の変化としては、刑法改正があり、文部科学省が「生命(いのち)の安全教育」を全国展開している。盗撮が犯罪だとの社会の意識も高まった。子どもに接する仕事に就く人に対して、犯罪歴を照会することが義務付けられる日本版DBSも今年12月から導入される。 子どもを性暴力から守ろうという機運は高まっている。だが、やっと一歩を踏み出したにすぎない。課題は山積している。幼いときからの自分の権利を知ることが子どもを守る 全国の児童相談所への性虐待…この記事を書いた人大久保真紀編集委員専門・関心分野子ども虐待、性暴力、戦争と平和など関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月10日 (水)日銀、利上げの公算大カスハラに刑事罰 条例制定へスーパーエルニーニョ発生か6月9日 (火)太平洋沿岸に一時津波注意報イスラエルとイラン 攻撃応酬付属池田小事件から25年6月8日 (月)冬の富士登山「禁止論」浮上建設費高騰、再開発に暗雲「笑点」ギネス世界記録認定6月7日 (日)「飛鳥・藤原の宮都」 世界遺産酒造りの現場で続く転落事故子どものSNS利用で報告書案トップニューストップページへ米軍がイランへ攻撃 ホルムズ海峡付近でヘリ「アパッチ」撃墜で報復8:09「テニスコート」めぐり紛糾 文京区の図書館再整備、事実上ストップ8:00ついに公開ミュトス級AIの実力は ポケモンをクリア、創薬にも期待8:18ウクライナ優勢は続くか、小泉悠氏に聞く 「軍事屋」がみるシナリオ6:00「折り紙」自由研究で初の世界一 高校生が虫の羽の折り畳み方を解明6:30宇都宮市でクマ1頭を捕獲、市街地で泳ぐ姿も 全小中学校が臨時休校19:45