2026年6月12日 20時00分黒田早織東京地裁と東京高裁が入る庁舎=東京都千代田区 東京女子医科大学(東京都新宿区)の新校舎棟などの建設工事をめぐり、業務報酬名目で大学に計約2億円超を不当に払わせたとして、背任罪に問われた元理事長の岩本絹子被告(79)の初公判が12日、東京地裁であった。被告は「私は背任行為はしていません」と無罪を主張した。 起訴状によると、被告は2018~21年、大学が発注した工事の「アドバイザー」だった建築会社社長(70)に対し、本来は払う必要のない報酬を大学に払わせることで、計約2億8300万円の損害を与えたとされる。大学の経営統括部元次長(53)とこの社長も共謀したとして起訴された(=いずれも公判中)。 検察側は冒頭陳述で、被告が新校舎棟など2件の建設工事について、払う必要のない「上乗せ分の報酬」を大学に払わせたと指摘。その根拠として、社長が工事に関する助言をしていないなどと説明した。さらに、社長に支払った報酬の一部を自身に還流させるよう指示し、計8740万円を取り分として得ていたと主張した。 一方、被告は問題とされた支払いについて「(建築会社の)社長には多大な貢献をしていただいており、支払ったのは適切な金額。上乗せして払ったことも、報酬の一部を受け取ったこともありません」と強調。「私は無罪です」と述べた。 被告は、大学や同窓会組織で不透明な資金の流れが表面化した問題などを受け、24年に理事長と理事、評議員から解任された。 学校法人東京女子医科大は、初公判について「司法の場で厳正に審理、判断がなされることを厳粛に見守っています。引き続き再発防止とガバナンス改革を徹底してまいります」とのコメントを発表した。この記事を書いた人黒田早織東京社会部|裁判担当専門・関心分野司法、在日外国人、ジェンダー、精神医療・ケア関連トピック・ジャンルこんな特集も教育情報(PR)注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月12日 (金)マンション修繕で談合を認定米国とイラン 連日攻撃の応酬ガッツ石松さん死去6月11日 (木)皇族数確保へ立法府が総意河野洋平氏が89歳で死去「イエスの塔」ついに完成6月10日 (水)日銀、利上げの公算大カスハラに刑事罰 条例制定へスーパーエルニーニョ発生か6月9日 (火)太平洋沿岸に一時津波注意報イスラエルとイラン 攻撃応酬付属池田小事件から25年トップニューストップページへ自民、再審法案で国民民主から参政へ軸足移す つきまとうリスク19:46半導体大手キオクシアが時価総額1位 トヨタ抜き44兆円上回る17:22H3成功、こぼれた本音「今日はおいしい酒を…」 茨の道だった半年20:05ふるさと納税で自治体歳入3200億円減、8年間 会計検査院が算出17:00ワールドカップ北中米大会、何が変わる? 知っておきたい五つの要点17:00【アーカイブ】中村玉緒さん「勝新の妻であること、忘れたことない」15:36