太陽光は支持、建設は反対 「保守的ナチュラリスト」が守る森とクマ

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毎日新聞 2025/12/6 08:00(最終更新 12/6 08:00) 1012文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷「オークの森」を案内するジョン・トラッセルさん=米南部ジョージア州で2025年8月20日、八田浩輔撮影 日本各地で大型の太陽光発電施設への反発が広がっている。景観や環境への影響は、国土の広い米国でも共通する課題だ。 「太陽光発電に反対しているわけではない。ここが適地ではないというだけだ」 米南部ジョージア州ハウストン郡の野生生物管理区域「オークの森」の入り口で、ジョン・トラッセルさん(74)は強調した。Advertisement 腰に下げた銃は、保護種アメリカクロクマに遭遇した時に威嚇するためだという。地元で法執行機関に勤めた後、長く自然保護活動にかかわってきた。本人いわく「無党派の保守的なナチュラリスト」だ。 東京ドーム約1100個分の広さがあるオークの森を望む高台に立つと、深い森が途切れ、土肌の露出した広い伐採地が目に入った。 管理区域に隣接するその私有地では、州内最大級となる280メガワットの太陽光発電施設の建設計画が浮上していた。提案したのは、米国各地で営農型太陽光発電を展開する新興エネルギー企業「シリコンランチ」だ。しかし2024年夏、郡の土地利用委員会は、同社が計画を進めるための区域変更申請を全会一致で却下した。 トラッセルさんは反対運動の先頭に立った。問題視したのは、管理区域に生息するクマへの影響だ。1980年代、この地のクマは50頭ほどで「絶滅の危機にあった」。現在は300頭前後まで回復したが、近親交配が進み、生殖機能に低下の兆候がみられる個体もあるという。 「ここは州中部のクマの生息地の核だ。これ以上、狭い地域に追い詰め、社会からの圧力をかけるべきではない」 地元大学の研究者らがクマに装着した全地球測位システム(GPS)のデータを分析したところ、建設予定地に足を踏み入れていたことも明らかになった。 シリコン社は野生動物への影響を抑えるため、敷地面積の半分にパネルを敷設し、残りは植生を保全して緩衝地帯やクマが移動できる回廊を設ける計画を立てた。しかし、こうした措置を講じても委員会の理解は得られず、同社によれば計画は白紙となった。 「太陽光発電自体は強く支持している」と繰り返し、温室効果ガス削減の重要性も理解するトラッセルさんだが、自然景観への配慮から、トランプ政権による風力発電の運用厳格化にも一定の理解を示す。 「複雑な世界だ。公聴会のように、議論して賢明な判断が下される場で、民主的なプロセスを信じて解決するしかない。白か黒か、そんな単純な話ではない」【ハウストン郡(米南部ジョージア州)で八田浩輔】【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>