Microsoftは本日、Windows 11の最新バージョン「25H2」の一般提供を開始しました。しかし、25H2にはすでに既知の不具合がいくつか存在します。この記事では、現時点で判明している問題とその対処法をわかりやすく解説します。現在確認されている主な不具合は次の通りです:BluRay・DVD・デジタルTVアプリでの再生障害この問題は、一部のデジタルテレビおよびブルーレイ/DVDアプリで、保護されたコンテンツの再生に問題が発生する可能性があるというものです。HDCP(著作権保護)を強制する「Enhanced Video Renderer」を使用するアプリや、デジタル著作権管理(DRM)を使用するアプリケーションで、著作権保護エラー、頻繁な再生中断、フリーズ、またはブラックスクリーンが発生する可能性があります(ストリーミングには影響しません)。2025年9月のプレビュー更新プログラム(KB5065789)で部分的に修正されているものの、いくつかのアプリケーションでは引き続き問題が発生するとのこと。25H2だけでなく、24H2でも報告されており、Microsoftが現在修正対応中です。WUSA経由のアップデートが失敗する可能性Windowsの更新プログラム(.msuファイル)をネットワーク共有フォルダーからインストールする場合、フォルダに複数の.msuファイルが含まれている場合に、ERROR_BAD_PATHNAME エラーで失敗する可能性があるという問題です。これは、WUSAを使用してインストールする場合や、ネットワーク共有上の.msuファイルをダブルクリックしてインストールする場合に発生します。WUSAは、Windows Update Agent APIを使用して更新プログラムをインストールする方法で、通常は企業環境でのみ使用されます。個人や家庭で使用されることはほとんどありません。この問題は、ネットワーク共有に.msuファイルが1つだけある場合や、.msu ファイルがローカルデバイスに保存されている場合には発生しません。このためローカルに.msuファイルをコピーしてからインストールすることで回避可能です。また、.msuファイルをダブルクリックまたはWUSAでインストールした後に、Windowsを再起動すると、「設定」内の「更新履歴」ページに「更新を完了するには再起動が必要です」と表示され続けることがあるものの、これは一時的なものであり、時間が経てば自動的に解消されるとのことです。Microsoftはこの問題をKnown Issue Rollback(KIR)で対処しており、今後のアップデートで抜本的に修正する予定です。まとめWindows 11の最新バージョンにアップデートする前に、こうした既知の問題を把握しておくことは非常に重要です。特にメディア再生や企業環境でのアップデート運用に関わる場合、慎重な判断が求められます。今後も新たな不具合が報告される可能性があるため、公式情報のチェックをお忘れ無く。