iPhoneで記録したガザの現状が映画に 「理解するきっかけに」

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毎日新聞 2025/10/2 10:15(最終更新 10/2 10:15) 1084文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷イスラエルがヨルダン川西岸地区との間に建設した分離壁の前に立つ川上泰徳監督=映画のシーンより©Kawakami Yasunori写真一覧 イスラエルの入植地拡大が進むパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区の住民の姿などを描いたドキュメンタリー映画「壁の外側と内側」が、渋谷区の映画館ユーロスペースをはじめ各地の映画館で上映中だ。ガザ地区を巡るイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘開始から、10月7日で2年。「パレスチナ人とイスラエル人の日常を伝えたかった」という川上泰徳監督(69)は「それぞれの日常を知り、ガザで今起きていることを理解するきっかけになれば」と話す。 元朝日新聞記者の川上さんは、ジャーナリストとして長年パレスチナとイスラエルを取材し、もっぱら活字で発信してきた。映像は今回が初めてだ。Advertisement きっかけは、ガザでの戦闘の激化だった。現地で確かめたかったが、ガザは事実上封鎖され取材はできない。そこで2024年7月、イスラエル占領下の西岸地区に入り、イスラエルの軍や入植者による住宅や学校の破壊、暴力などの実態をパレスチナ人に取材。さらにイスラエルでも、ガザでの戦闘をどう考えているのかを知るため、兵役を拒否した若者などを取材した。パレスチナ人の村で学校が破壊された丘を背景に立つ二人の男の子=映画のシーンより©Kawakami Yasunori写真一覧 一連の過程を、自身のスマートフォン、iPhone(アイフォーン)のカメラで記録した。自身のメモの代わりで、当時は映画にすることは考えていなかったという。 帰国後に都内で報告会を開いた際、現地の様子を撮影した映像で紹介した。それが都内の映画館関係者の目に留まり、ガザ関連の海外のドキュメンタリー映画の公開に併せて、川上さんの映像も紹介することになった。 これまで映像編集ソフトを使ったことはなかったが、延べ100時間近い取材映像を1時間半ほどにまとめ、字幕などを入れて完成させた。上映したところ好評だったため、映画化を決意。ドキュメンタリー映画の配給や宣伝を手がける「きろくびと」(千葉県浦安市)の中山和郎代表に相談した。 映像を見た中山さんの第一印象は「タクシーの車内で川上さんがアラビア語で運転手と会話するなど、どの場面もすごく臨場感があって面白いが、映像がぶつ切り状態で見づらい」。そこで、映像編集者が手を加え、川上さんのナレーションも付けて完成させた。イスラエルがヨルダン川西岸地区との間に建設した分離壁の前でレポートする川上泰徳監督=映画のシーンより©Kawakami Yasunori写真一覧 映画のタイトルの「壁」とは、イスラエルがパレスチナ占領地との間に作った分離壁で、双方の分断を象徴するものだ。川上さんは「情報、民族、宗教などでさまざまな壁を作ることが、日本を含む世界中で今起こっている。外に置かれたものを差別したり攻撃したり、怖いものだと言ったりして、排除するという思考が、日本にも当てはまることを知ってほしい」と話す。 映画は8月末から公開中。上映スケジュールは公式サイトで。【斎藤良太】【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>