figure-eye毎日新聞 2025/10/3 12:00(最終更新 10/3 12:00) 957文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷五輪最終予選のペアフリーの演技前、6分間練習に臨む長岡柚奈選手、森口澄士選手組=中国・北京の国家体育館で2025年9月20日、猪飼健史撮影写真一覧 勝負のフリー、2人はとても穏やかな表情を浮かべながらアイスリンクに入っていった。 ペアの長岡柚奈選手と森口澄士選手は、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックの出場枠をかけ、北京での最終予選に臨んでいた。残された切符は3枚。ショートプログラム(SP)の4位から逆転を狙う2人が、どんな表情でリンクに入るか知りたくて、競技直前の6分間練習は、選手入場口の目の前で待った。 前日のSP演技後は、長岡選手が自分に対して怒っているように、そして、それを森口選手が気遣うように見えた。そろって跳ぶ「サイド・バイ・サイド」のジャンプで長岡選手が転倒するなど、2人にとって満足できるものではなかった。Advertisement フリー当日。その日の練習は他の競技と重なって見られず、本番まで2人はどういう心境なのかと不安な気持ちも幾分あった。 2人の名前がコールされ、ようやく姿が見えると、そこには晴れやかな笑顔があった。そしてそのままリンクへ。その表情に私は安心し、「これならいける」と思って演技の撮影ポジションについた。 しかし、そう簡単にはいかないのが厳しい勝負の世界だ。フリーでもミスは続いた。 「気持ちでは緊張していないと思っていても、体はすごく緊張している状態だった」 一夜明けた取材で、長岡選手はそう明かした。森口選手も普段は感じない緊張を感じていていたという。 見た目には表れずとも、緊張や重圧と必死に闘っていたのだろう。レンズを通して見えていたものが全てではなかった。 2人がどれほどのものを背負っていたのかが形となって表れたのは、演技後に待機していたミックスゾーンだった。厳しい状況ではあったものの、最後まで懸命に滑り終えた2人にはまだ可能性が残されていた。すると後続組の演技の結果、3位以上が決まった。その瞬間、2人は互いに寄りかかり、静かに、そして力強く抱きしめ合った。 長岡選手の目には二粒の涙が光っていた。耐えて耐えて耐え抜いて、出場枠をつかみ取った瞬間だ。同時にさまざまな重圧から解放され、思いがあふれた。その涙にはこれまでの2人の挑戦や歩みが詰まっているように思えた。 リンクインの写真を改めて見てみると、夢に向かって歩み出す2人のようにも見える。自ら開いた五輪への道に、手を取りながら互いに一歩、踏み出すように。【猪飼健史】【時系列で見る】【前の記事】Moment リンクサイドで前見つめ 中村俊介 木下グループ杯関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>